前シリーズ「対馬」が、かなり唐突に終わったのに対する、実質的な続巻です。
所謂ドンパチ部分については、この筆者らしく素直に面白いです。また、ある意味非常に興味深いのは、対韓国協力
(というか、この巻では実質は日本による半島侵攻)が、決して対韓的に好意的な視点から書かれていないこと。
筆者のブログやメルマガの読者からは、筆者の『気分』が滲んでいるのが感じとれます。
人間模様についても、この筆者ならではの書き込みが深くて、人物像がクッキリしています(やや「為にする」部分
もありますが、スターシステムで平行世界も描いている筆者なので、逆に解かりやすい面はありますが)
かなり陰惨な描写も出てくるし、巻末のシーンは衝撃的ですが、やはり一番の欠点は主戦場になっている釜山付近の
地図がないこと。実質的にもう不要になった対馬の詳細図がそのままになっているあたり、少し急いだのか、それ
とも、釜山への逆上陸のネタバレにならないようにしたのか、それは不明ですが… グーグルで地図・高精度写真を
見れば、殆ど解かるので良しとします。(あまりに符合し易いので、現地取材は?… と思えるほど)
来月刊行予定の次巻の冒頭が、どんな場面で始まるか、それが一番興味をひく。上手い終わらせ(=続かせ)方だな、
と思いつつ、素直に面白さを優先して星4つにします。