〈現実を凌駕する想像力と、精密な描写で迫る聖戦のすべて。〉
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既存の社会国家体制に対するアンチテーゼを示し,個人の独立を示唆主張している点は予想通りで個人的には好みではありませんでしたが,
1.緻密な状況説明によるフィクションに必須のリアリティ
2.個々人の意識ないしその変遷の表現の奥深さ
3.特定の主人公を設定しないことによる多面的な描写
は素晴らしく,やや難解な文章ながら興味深く読ませていただきました。一方で,
4.北朝鮮の実態説明に文章を大量に割いている点
5.大量の登場人物の背景説明に文章を大量に割いている点
についてはやや読みずらい印象を受けました。おそらく多く実名を使用しほぼ現在といっていい状況を舞台としていることと,多様な個人の存在を応援する氏の立場から,仕方のないところだとは思いますが。
しかし読み応えのある力作であることには変わりなく,皆さんが大量のレビューを投稿されていることからも内容の濃さは未読の方にも伝わるところかと。私も作者で作品を敬遠するのは損だな,と反省です。
余談ながら私も博多弁と佐世保弁の違いに気づきませんでした(笑)。
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