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半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)
 
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半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫) [文庫]

村上 龍
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (168件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第58回(2005年) 野間文芸賞受賞

出版社/著者からの内容紹介

北朝鮮のコマンド9人が開幕戦の福岡ドームを武力占拠し、2時間後、複葉輸送機で484人の特殊部隊が来襲、市中心部を制圧した。彼らは北朝鮮の「反乱軍」を名乗った。

〈財政破綻し、国際的孤立を深める近未来の日本に起こった奇蹟〉 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 509ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2007/08)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4344410009
  • ISBN-13: 978-4344410008
  • 発売日: 2007/08
  • 商品の寸法: 15.5 x 10.3 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (168件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
25 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By shon
形式:文庫
について、一言。彼らは村上の小説「昭和歌謡大全集」の登場人物。
村上は以前から、日本の一般大衆が自覚なき被支配階級に属する(滑稽なことに被支配階級には政治家・国会議員なども含まれている)、という思想を持っていて、この小説にもそのような思想が色濃く出ている。
この本では、支配階級でも被支配階級でもない自由人(かつマイノリティー)として、イシハラたちが描かれている。わかりやすく言えば、自由人とは、社会常識に縛られず自ら思考・行動する人、というような意味だ(村上がはっきりこういっているわけではないが・・・)。
北朝鮮の軍人も当然ながら、被支配階級に属する人々で、村上の思想からすれば、自らの判断で行動するイシハラたちに勝利するはずもない。
村上は、被支配階級に属する我ら一般大衆をある意味軽蔑しているように見える。しかし、一方で「いつまでも自分で考えず、行動しないと本当に世の中こうなっちゃうぜ」とアフェクションを伴う警告をしているのである。
このレビューは参考になりましたか?
32 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By maurice blue トップ1000レビュアー
形式:単行本
この「半島を出よ」という作品は、上巻と下巻で少しスタイルが違っていて、上巻が徹底的にリアルな想像を元に執筆された話であり、下巻はエンターテイメント性を重視した物語へと展開される。それ故、若干上巻・下巻で読者として戸惑ってしまう部分はあったが、全体的にとても楽しむ事が出来た。話のボリュームは多いけれど、作品通してスリリングな展開が広がり、飽きずに読ませてしまうのはやはり流石だと感じた。

この上巻は北朝鮮が日本でテロを起こす事がメインで描かれているが、これに関しては非常に緻密な情報収集を行った上での、一種のシミュレーションといった感じで、前述したように、話が現在の日本の状況に即していて、とてもリアルな緊張感に満ち溢れている。村上龍の戦争小説として、「愛と幻想のファシズム」や「五分後の世界」といったものは、ある条件を最初に設定しておく事で、物語を構成していた故に、読んでいて現実感というものがとても遠くにあった気がするのだが、この小説はとてもタイムリーな話題ゆえ、僕自身、身の毛のよだつような、恐怖を感じる事が出来た。

特筆されるべき点は、様々な人々の目線より作品が構成されていく所だろうと思う。政治家、一般市民、北朝鮮の兵士、マスメディア、社会からはみ出したもの達等、それぞれの価値観の違いがあり、優先するべきものも違う。そういった中で発生する、ほんの少しの認識のズレが、様々な問題を引き起こし、事態はどんどん悪化していく事になる。実際僕がこの人だったら、どういう行動を取ったのだろう?そういった想像をしながら読んでいくと、やはりこの小説に出てくる人々と同じ行動を取らざるを得なかったのではないか?そんな風にも感じさせられる。本当に取らなくてはならない行動を示されていても、それぞれの立場でモノを考えると、とてもややこしい問題が数多く存在し、正しい行動に繋がっていかないように思う。そういう意味で色々と僕自身も考えさせられる事となった。

多くの情報量を含み、読者に飽きさせない緊張感を作品中に張り巡らせた、村上龍の渾身の作品であるように思う。読んで決して損は無い小説だと思う。
このレビューは参考になりましたか?
20 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
すごい! 2008/1/31
形式:文庫
時代背景がすでに勉強になると思う、住基ネットや、物流、中央集権、官僚支配など。
アメリカに見放され、逆に反アメリカの日本、さらに大国となった中国に怯える日本。
核武装に走ろうとしている姿は、何気にアメリカ追随すぎるの現代日本を警告しているのかな?
それは、経済や時代に精通している村上龍だからこそかける。

占領軍に立ち向かおうとするのが、いわゆる社会不適合な危ない少年達。

とても凝っていて、壮大なストーリーだと読みながら何度も感心した。
特に福岡が舞台なので、福岡人には描かれている風景が普通に浮かび、現実感が溢れる。

この小説を通して、思想が注入されるようだ。同時に知識量、考え方に圧倒された。

面白い。
このレビューは参考になりましたか?
最近のカスタマーレビュー
危機感。
<上巻>で描かれているような状況は、いつ何時起きても不思議ではない。 村上さんの着眼点は素晴らしいと思いました。
投稿日: 1か月前 投稿者: buenafe2005
今の時代に読んで欲しい一冊
 膨大な情報量をここまでまとめ、描き出している村上 龍さんの作家としての力量に唖然とする。
 シナリオもぶれることなく、最期まで集中して読めました。
投稿日: 6か月前 投稿者: 作田英範
今読め!早く本を手に取れ!
「いつか読むリスト」の中から、たまたま手にして、いま読めて超ラッキー!
舞台設定は、上梓したときから見て近未来だった、今年2011年。... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: 沙悟浄
村上龍氏久々の傑作
本書のハードカバーを買い求めたのは既に5年以上前。仕事が多忙で時間が無く、本棚に入れっぱなしだった。まず、超絶的に面白い。村上龍氏得意の仮想現実スタイルなのだが膨... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: I Love SevenStars
あと2ヶ月
こんなにレビューが多い中、今更書いたところで埋没してしまうのですが・・・... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: unagi-inu
新しい境地
ぼくの出生は福岡なので、物語が展開する地域にかんしても思い入れがありますし、何よりもテロと北ネタが大好きなので、都合3回も通して読みました。... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: ペドロ
空っぽの村上龍
デビューの時からのファンであるが、この本だけは、本当に中身が無いという感じを受けた。著者の本気度さえも疑うようなもので、残念である。... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: tetsuじい
緻密で壮大だけど、ヒーローが極悪人だから素直に応援できない
少数の北朝鮮軍が福岡ドームを占拠するという斬新な設定に惹かれて読んだけど、とにかく説明が細かすぎて、全部読んでると話がなかなか前に進まない。... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: テレサ
スリリングな本、緊張感が最後まで持続する。
この本は北朝鮮が日本でテロを起こす事がメインで描かれている。... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: オリエンタル特急
日本の抱える問題を浮き彫りにしつつ、エンタテインメント性をもった良作
北朝鮮の一部の軍部が策略で、北朝鮮反乱軍を名乗り、福岡を占拠。日本の反乱分子とも言える若者たちが立ち向かっていく話である。このように書くと、とてもありえない話のよ... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: モコ
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