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半七捕物帳〈6〉 (光文社時代小説文庫)
 
 

半七捕物帳〈6〉 (光文社時代小説文庫) [文庫]

岡本 綺堂
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

欧米の探偵小説に造詣の深かった著者綺堂は、作品の舞台を江戸時代に置き、四十五歳から六十五歳まで、二十年間を費やして本作品を書き上げた。“捕物帳の教科書”ともいえる不朽の名作、第六巻完結!「廻り灯篭」「夜叉神堂」「二人女房」等七編収録。(全六巻)推理小説として、また江戸の風物詩を伝える作品として名高い名作、より読みやすく新装刊。

登録情報

  • 文庫: 413ページ
  • 出版社: 光文社; 新装版 (2001/12)
  • ISBN-10: 4334732461
  • ISBN-13: 978-4334732462
  • 発売日: 2001/12
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 2 cm
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最後の小説 2010/7/30
形式:文庫
「一身のほかに味方なし」
上は、かつての旺文社文庫版解説にて
青蛙房先代・岡本経一氏が
書いている綺堂翁の信条です。

相当折り目正しい方だったようで逸話と呼べる逸話が皆無だとか。
その「らしさ」は作中、丁寧至極な前説に発揮されています。

半七捕物帳は現代(明治時代)の若者「わたし」が
かつての岡っ引「赤坂の半七老人」宅を訪問する、
という紋切ではじまるので
時候の挨拶や近況報告をしつつ、昔の話に花が咲いてそのまま
江戸の風俗や時代背景、地理なんかについて詳細に説明がなされます。

この「前説」があるから不朽の名作は不朽なのかと。
実際、とても読みやすいです。
「それで、どうなりました」と話の先を急ぐ「わたし」は
それがいつの時代(平成の今も)読者の気持ちに通じている訳で。

ほかにも
夏の暑い日には半七が道の木陰を選って歩いたり、
頼まれた内容によってはやる気が出なかったり、
半七がしくじった時に大樹の上で梟が笑うように鳴いたり、
寒さ凌ぎに一杯飲んだり、考えがまとまらなくて湯に入ったり、
何ヶ月も事件が長引いたり、猫がたまたま鳴いて事件が解決したり。

人間くさい。それが綺堂読み物の醍醐味だと思います。

連載の最後となった「二人女房」も収録。
半七・幸次郎・善ぱが連れ立って
府中の六所明神(大國魂神社)の参道で大木を見上げたりしています。

収録順序は「白蝶怪」が末尾です。
これは半七の養父・吉五郎が主役の長篇なので、多少趣きが異なるかと。

<六>巻には岡本経一氏の解説と作品年表付きです。

紙質・裁断は文庫ではいい方だと思います。
ただ「大型活字版」の為、今までのものに慣れている方は
字面が詰まっているような印象を受けるかもしれません。
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