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半七捕物帳〈4〉 (光文社時代小説文庫)
 
 

半七捕物帳〈4〉 (光文社時代小説文庫) [文庫]

岡本 綺堂
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

著者綺堂が、長く病に臥せっていたとき『江戸名所図絵』を通読、これが『半七捕物帳』を書くきっかけになったという。人間味豊かな捕物帳の世界を描いて、江戸の風物詩を現代に伝える永遠の傑作!「柳原堤の女」「ズウラフ怪談」「妖狐伝」等十一編収録。推理、怪談小説、新歌舞伎の劇作家として高名な著者の代表作、より読みやすく新装刊。

登録情報

  • 文庫: 447ページ
  • 出版社: 光文社; 新装版 (2001/12)
  • ISBN-10: 4334732445
  • ISBN-13: 978-4334732448
  • 発売日: 2001/12
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
 第4巻で◎を付けた話は、まず、「むらさき鯉」でした。
 文久三年(1863年)の五月に起きた事件。小さい草履屋に、夜の四ツ(午後十時)頃、ひとりの女が訪ねてくるところから、半七老人が語る手柄話が始まります。
 草履屋の女房は、見ず知らずの女を怪訝に思いながら、むらさき鯉にまつわる不思議な話を聞く。怪しの話を聞いているうちに、女房は俄かにぞっとした気持ちになる。謎の女が立ち去った後、夜釣りに出かけていた夫が帰ってきて、するうちに妙な事件が起こる。怪談めいた謎の女と女房との会話が、その後に起きた事件とどんな関わりがあるのか。
 半七が語る事件の真相、ミステリの「解決編」ですね、それを聞いた時、あっ!となりました。怪談仕立ての導入部の謎に、きちんと理屈がつく。怪しい話の雰囲気でまず読み手の心を掴まえておいて、なんだなんだと首をひねるうちに、事件のからくりがすっと明かされる。「なるほどねぇ。そういうことだったのか」と、話の趣向の妙を堪能させられた逸品でした。

 「正雪(しょうせつ)の絵馬」、これも面白かった。
 半七親分が32歳の時に手がけたこの事件は、安政元年(1854年)の三月、江戸市中にしばしば大きな雷雨が続いた時分に起きたものです。油屋の主人の多左衛門は、絵馬を蒐集するのを道楽にしているのですが、その道楽がちっとばかり過ぎて災厄を招いてしまう。実にどうも、とんでもないことになってしまう。油屋の主人の蒐集熱に関わる人間の思惑と策謀、主人が坂道を転落していく話の成り行き、その辺がスリリングで面白かったですね。
 さらにこの話、終幕で大椿事が起こります。はらはらしましたねぇ、このラストには。半七親分と二人の手下が……

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By 志村真幸 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
 1986年に出たものの新装版。字が大きくなっている。
 「仮面」「柳原堤の女」「むらさき鯉」「三つの声」「十五夜御用心」「金の蝋燭」「ズウフラ怪談」「大阪屋花鳥」「正雪の絵馬」「大森の鶏」「妖狐伝」の11編が収められている。
 4巻に入って円熟味が増してきた、と言いたいところだが、間違った方向にスレてしまったように感じた。半七の勘が鋭すぎるし、強引な展開、ご都合主義が目につく。読んでいて違和感を覚える箇所が多かった。 
 怪奇趣味は充分。江戸末期の雰囲気も出ていて、そのあたりの面白さは健在。
 ミステリとして良くできているのは、「三つの声」。
 「ズウフラ怪談」も異様な話で面白かった。
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