- 【 講談社ストアはこちら 】 -累計750万部を突破した大人気コミック『宇宙兄弟』や、『のだめカンタービレ』や『ホタルノヒカリ』といった名作を次々と生み出した雑誌『Kiss』の20周年特集など今注目のタイトルや特集は講談社ストアへ。
登録情報
|
「ぼくたちみんなの自叙伝」というキャッチコピーはあながちハズレではないな、と思います。
吃音を持っていて、引越しを重ねる少年きよしを描いた『きよしこ』と対を成す重松清の少年時代を描いた、
本当に気持ちのこもった力作だな、と個人的に位置づけています。
私個人は20代前半で全く重松清とは同年代ではないのですが、本当にじわじわと泣かされてしまって、
ああ、そんなこと自分もあったなぁ、そんなこと自分も考えたなぁ、そんな友達いたなぁ、そんな悩みも持ったし、
そんなアヤシイ行動も取った、と妙に自分と重ね合わせてしまって、心にネチネチ訴えかけてきます。
妙に懐かしくて、共感してしまって、温かさに触れられて、全てが夕日色に染まっているような、そんな印象の小説です。
だれもが無意識にうちにやっていたり、思ってたり、そんな行動、気持ちを文章にしてしまう重松清の描写力は素晴らしいと思います。
「あさがお」「二十日草」「しゃぼんだま」「ライバル」特に中盤のこの辺りの作品は登場人物たちが本当に生き生きしていて、
懐かしくて温かくて、何度も泣いてしまいました。主人公とともに自分の小学生時代を追体験しているような、
そんな感覚さえ持ちました。感動なんだけれど、それだけではなくて、それ以上のものを感じてしまうような、
よくわからないけれどもそんな作品だと思います。
重松清は大ファンで、ほとんどの作品を読んでいますが、重松清の気持ちがこもった『きよしこ』と『半パン・デイズ』
はその中でもずば抜けて名作だと思います。
この本はもうただ感情的にあぁ、みんなにこの本を読んでもらいたいなぁ、とそれだけを思ってしまいます。
また、一部『ナイフ』など過剰描写な小説はありますが、重松清は数少ない、子どもも大人も楽しめる小説を書ける
作家だと思います。おかげで中学入試問題によく出題される作家としても定着していますが、親子で読んで欲しいなぁ、
と思います。オトナは団塊世代の子ども時代が懐かしい色彩で描かれていて心に来るものがあると思うし、
子どもも楽しく読んでくれる小説です。親子で語り合える、そんな小説でもあるのではないでしょうか。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|