主人公ももこは社会人一年目の新人デザイナー。
就職したは良いものの、そこはパチンコ店専門のデザイン会社。
夢見ていたイラスト制作の仕事からは遥か遠い毎日。
それだけでもガッカリな上、過酷極まりない業務は徹夜連泊当然の有様で、
社員は全員壊れ気味のヘンタイ揃い。
「こんなはずじゃなかった」
との思いを抱えつつ、日々仕事に恋に奮闘する彼女の姿を描きます。
作者の実体験をベースにした物語なので、
このシュールな世界も決して作り物とは見えず、リアリティが感じられます。
女子コミックは男視点で見ると「???」な世界が広がっていることも多いのですが、
この作品については共感できるところも多々あり、スッキリした絵柄ともあいまって、
無理なく読むことができました。
時折語られる野郎目線の言葉もありがたい。
たもつの「男が悩まないと思ったら大間違い」という台詞や、
堂本の「いつだって飛んでいきたいと思っとるっつーの」という言葉に、
「そうだよ、そうそう」
と深く頷く僕。
仕事と恋愛のハザマでの懊悩は、いつだって深く、重い。
男女雇用機会均等法の世の中にあっては、その悩みも今や男女共通なのでしょう。
(なのに何故にすれ違う)
そんな毎日の中で、ももこと同じく、僕らも自分のいるべき場所を探してゆくんでしょう。
奮闘するももこの成長が思わず嬉しくなる作品。
男女の別なくオススメします。
(全3巻通読のレビュー)