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以外のキャラクターの人物像が若干弱く映りました。特に少年の父親に
もっと存在感を持たせて、失踪の動機を補強していれば更に良かったと思
います。
素性の判らない追っ手の妨害を受けながらの、探索行は非常にサスペンス
フルでしたが、読み終わってふと考えれば、その追っ手の動機もいまいち
弱いような気もします。
書き込みが薄いと感じた部分もありますが、デビュー作・枚数制限ありの
投稿作ということを考えればこれで充分でしょうし、次作以降はそんな
不満も解消されています。
ヒート・アイランド、ワイルド・ソウルと、どんどん面白くなっています
ので、本作から順番に垣根作品を読まれることをお薦めします。
決して本作がつまらないわけではありませんよ。むしろ面白いです。
本作品は2000年の第17回サントリーミステリー大賞・読者賞をダブル受賞した。
ベトナムで失踪した父親を探す少年の旅とその成長を、この旅に付き添う、旅行代理店勤務の長瀬の視線を通して描くハードボイルド作品。
真実を知った少年が最後の数ページで見せる行動が、読後感を上質なものへと変えてくれる。
デビュー作でもあり、特に後半の展開に若干の無理はあるものの、十分満足の得られる良作である。
この作者と出会うきっかけとなった「ワイルド・ソウル」にも感謝したい。
余談であるが、本作品は、作者が旅行代理店勤務中に書いた作品ということである。
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