千里眼の三部作。最終作品となる。
くすぐったくなるような『愛』や『友情』を、この作家はうまく埋め込んでいる。「親子の愛」、「男女の愛」、「女性の友情」、
「男の友情」、「男と女性の友情」、「人類愛」どれを扱っても、相当の力量がないと 読み手が恥ずかしくなるような三流作に
なる。これを…思わぬ展開とテンポのある文章の中に巧みに埋め込んでいく。緊張と弛緩の繰り返し、予想できない展開と
それが何か…と読み手を急がせるペン。卓越している。
「美由紀がどのように脱出するか…」から「開戦をどのように回避させるか…」まで、『ジャンヌダルク』以上の岬美由紀の決断
と行動。 「ミドリの猿」のなぞも解ける。
…が、この作家は忘れていない… 『マザーテレサ』の名前を。