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千里眼事件―科学とオカルトの明治日本 (平凡社新書)
 
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千里眼事件―科学とオカルトの明治日本 (平凡社新書) [新書]

長山 靖生
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 756 通常配送無料 詳細
o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

人が何かを認識するとはいかなることか。明治末、透視や念写ができる「千里眼」が現れ、世間を騒がせた。この事件が社会に投げかけたものを当時のメディア状況をふまえて検証する。

内容(「BOOK」データベースより)

二十世紀を特徴づけるなら、自然科学の発展とともに、メディアが大衆を扇動する「噂と迷信の時代」ということができる。明治末期、人々の想像力の限界を試す「千里眼事件」が起きた。透視や念写ができる「超能力者」が現れ、世を騒がせたのである。その能力の実在を証明しようとしたのが、心理学者の福来友吉だった。錚々たる学者を前に公開実験が行われ、騒動は一層広がることになる。「千里眼事件」が社会に投げかけたものは一体何だったのか?この事件の顛末を通し、人間にとっての「認識」の意味を問う。

登録情報

  • 新書: 205ページ
  • 出版社: 平凡社 (2005/11)
  • ISBN-10: 4582852998
  • ISBN-13: 978-4582852998
  • 発売日: 2005/11
  • 商品の寸法: 17 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 170,368位 (本のベストセラーを見る)
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19 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kokodokodoko! トップ1000レビュアー
形式:新書
本のサブタイトルが科学とオカルトの明治日本とありますが,

本の主題にかかわるのは科学と明治と日本で,オカルトは題材でしかありません。

オカルトが主題になる書物だと

「高低」と「否定」が論じられますが,この本では一切,御船千鶴子と長尾郁子の能力の真実性には触れられません。

丹念に

報道がどうであったのか,

学者達はどのような態度だったのか,

人々はどのように反応したのか

を時系列に沿い,追うだけです。

終いにまとめられた明治末期の「科学」の揺らぎ

はすばらしい

「知識は驕りやすく経験は騙されやすい」

ことの例示です。

あーーおもしろかった。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By よー
形式:新書
このネタでこの著者で面白くないわけがないと思い購入しましたが、全く期待を裏切らない本でした。

明治末期、「千里眼」を持つとか「念写」ができるという人が現れ、マスコミが取り上げる騒ぎとなる。そして、アカデミズムがそれに対して公開実験を行うと。

その時に、アカデミズムやマスコミが「千里眼」に対して果たした役割を見、また、この21世紀に「霊能者」たちにマスコミが与えている機能を考えた時、このことは決して過去のことではなく、今も現実に行われていると思うべきだと思いました。まるで現在の写し絵を見ているようでした。

いわゆる似非科学とアカデミズムの問題に関しては、「常温核融合スキャンダル―迷走科学の顛末 」を併読することをお勧めします。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
貞子の史実 2008/3/30
形式:新書
 映画「リング」などでもモチーフになっていた,科学者による超能力実験。本書は,史実としての御船千鶴子,長尾郁子の実験の様子を丹念に描写した力作。
 明治43年から44年にかけて,相次いで「千里眼」の能力を持つ者が出現し,東京帝大の福来友吉助教授,京都帝大の今村新吉教授らが実験を行った。山川健次郎ら東京帝大の諸教授列席のもと実験は繰り返され,好成績を挙げた回もあった一方で,全く当たらなかったり,千鶴子が試験物をすり替えたりという回もあった。いずれにせよ,作為の余地をなくすような実験の提案には千鶴子らが応じなかった(疑いの目で見られると能力を発揮できないという)ので,超能力の科学的な証明に成功したとはいえなかった。
 福来は,その後も超能力の存在を信じて研究を続け,最後には「人間の霊魂は宇宙の太霊とつながりて,結局一如である」と書くほどに心霊主義への傾倒を強めた。
 他の教授らには確信できなかった「千里眼」を,福来は確信していたのである。

≪学者の欲望。それはなにも,世界的な評価を受けたいとか,歴史に名を刻みたいとか,自分の発見・発明によって利益を受けたいといったものとは限らない。それ以上に,自分が望んだような実験結果を得たい,自分の仮説を証明する真実に出会いたいという願望こそが,学者に冷静な判断を失わせることになりがちであることを,われわれは知らなければならない。≫(49頁)
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