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最も参考になったカスタマーレビュー
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
『心性(メンタリティ)史の基礎文献』,
By 林縦勝 (千葉県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 千年王国の追求 (単行本)
本著者の目論見の一つは、心性史を社会上層部と中産・下層部から読み解こうとする点にある。マルキシズムというよりはむしろ「トップ・ダウン」、「ボトム・アップ」の視点というほうが正しいであろう。さて、本書は姉妹編の『魔女狩りの社会史』で見られる「トップ・ダウン」の視点と対を成す「ボトム・アップ」の視点で千年王国主義(メシアニズム)を、様々な要素に分割し関連を考察したものである。そこには、いみじくもE・H・カーが『歴史とはなにか』で述べているように"歴史家は裁判官ではない"という姿勢に貫かれた、冷静なまなざしがある。それが心性史の類書に参考文献として多く引用されているひとつの理由であろう。もちろん、十分かつ膨大な一次資料をもとに精緻な議論がなされている点も見逃せない理由だ。そして現代思潮に通ずる諸派の概観、とりわけ自由心霊派の考察には驚きを隠せなかった。 訳文も読みやすいので、二段組と分量は多いもののぜひ手に取って見てもらいたい一冊である。
5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
一人きりのゼミテン,
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レビュー対象商品: 千年王国の追求 (単行本)
大学の前期にゼミの授業があった。入ゼミにあたって指定された教室に指定された時間に行っている必要がある。行って見ると 僕一人しかいない。ぽつねんとしていると やがて先生が来た。ゼミテン一人 先生一人というのも 中々得がたい経験である。今から考えると先生には大変迷惑をかけたと思うが 誠実な方で よくもまあ不勉強な僕につきあってくれたものだ。 その際のテキストが本書である。中々分厚い本で 約半年かけて読んだ記憶がある。 非常に乱暴に言うと 千年王国に近い考え方は世界に良く見られる。日本でも 古くは「常世」という言い方もあったし 江戸時代の「おかげまいりとええじゃないか」等も一例だ。 こういう考え方は 現代の僕らの心のどこかにも必ず潜んでいて いつ何時形を変えて出てこないとも限らない。 また 自爆テロを起す、というか 起せる人の心性を理解するにも 千年王国の概要を知っていることは役に立つのではないかと今思っている。 それにしても 先生にはお世話になったものだ。今は普通のサラリーマンの僕が 千年王国などに興味があるのも 先生のおかげである。
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