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千年樹 (集英社文庫)
 
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千年樹 (集英社文庫) [文庫]

荻原 浩
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

木はすべてを見ていた。
ある町に、千年の時を生き続ける一本のくすの巨樹があった。千年という長い時間を生き続ける一本の巨樹の生と、その脇で繰り返される人間達の生と死のドラマが、時代を超えて交錯する。 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

東下りの国司が襲われ、妻子と山中を逃げる。そこへ、くすの実が落ちて―。いじめに遭う中学生の雅也が巨樹の下で…「萌芽」。園児たちが、木の下にタイムカプセルを埋めようとして見つけたガラス瓶。そこに秘められた戦争の悲劇「瓶詰の約束」。祖母が戦時中に受け取った手紙に孫娘は…「バァバの石段」。など、人間たちの木をめぐるドラマが、時代を超えて交錯し、切なさが胸に迫る連作短編集。

登録情報

  • 文庫: 344ページ
  • 出版社: 集英社 (2010/3/19)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087465438
  • ISBN-13: 978-4087465433
  • 発売日: 2010/3/19
  • 商品の寸法: 15.4 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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18 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
千年間生き続けた巨大なくすの木。

その萌芽から伐採されるまでの千年間で

くすの木が見続けてきた人間たちの物語。

全8話からなる連作短編集。

1篇の中に二つの時代の話が交互に入るのだけど、

その二つの時代の話が絶妙にリンクしあっている。

そして全ての話が時間軸はずれてはいるが、

しっかりリンクしあっていて、

千年樹をめぐる人々の話が綴られていく。

本当に切ない話のオンパレードでした。

特に過去の話は、現代に生きる我々には想像もできないような

辛く悲しい出来事ばかりで、

思わずページをめくる手を止めてしまったり。

だからといって現代の話で救われるのかというと、そうでもなく。

決して癒しの樹ではなく

時に人間に対して悪意を持った目で人間を見続けている、

そんな感覚を持たせる話でした。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
悲劇的 2007/8/1
By ヤキソバ 殿堂入りレビュアー トップ100レビュアー
形式:単行本
それぞれの章は、悲劇的です。
樹齢千年のくすの木が見守ってきたのは、多くは人間の悲劇でした。
それらの悲劇は、必然ではなく、人と人との間で繰り広げられたしがらみです。
中には希望で幕を閉じる章もあるものの、これらの悲劇を読み進むのは、少々辛いです。

文章に重みがあります。
それぞれの章は、緊迫感に満ちていて、読者をハラハラとさせます。
そして、もたらされる結果には、やりきれない重さを伴います。

少しファンタジックです。
この木の周りには、ある男の子が出没します。
時代がかった風体のこの子はいったい誰なのか、という事は容易に想像出来ます。
ただ、この子は、人に幸福をもたらせてはくれません。

本書は、著者のこれまでの作風と、かなり異なります。
「明日の記憶」といった、重いテーマを扱った作品もありますが、
著者のこれまでの作品は、もっと明るくて、もっと希望に満ちていました。

本書は重いです。
千年樹の樹齢の長さに対する重みに加えて、文体自体も重くなっています。

重い分、読み応えも大きいです。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
本書は、’03年12月号から’06年12月号の間に「小説すばる」に掲載された作品をもとにした、萩原浩としては珍しい連作短編集である。

いじめに悩む中学生の雅也がくすの巨樹の前で自殺を考える「萌芽」。
タイムカプセルを埋めようとした幼稚園児の雅也と、こまどり組の17人が、木の下からガラスビンを発見する「瓶詰の約束」。
くすの木の下で男を待つ女が、かつて同じ場所で男を待ち続けた女と出会う「梢の呼ぶ声」。
木を上司や生徒に見立ててナイフで切り刻むのが日課の中学教師と、過去理不尽な切腹を命じられた男の運命が交じり合う「蝉鳴くや」。
人を殺そうとしていたヤクザを昔ここで人を殺した盗賊の運命が救う「夜鳴き鳥」。
ドライブ中偶然巨樹を発見した家族の前に150年前の間引きの風習と母の苦悩が蘇える「郭公の巣」。
祖母の初恋を知った孫娘の共感を描いた「バァバの石段」。
市役所職員となった41歳の雅也が、かつて自殺を試みた「くすの木」の伐採に立ち合う「落枝」。

物語は、時に短編一編内で、また時に短編間の枠を超えて、時代を超えて交錯する。巨樹「くすの木」は千年にわたってすべてを見ていた・・・。

今回の作品にはいつもの萩原浩のようなユーモアやペーソス、そして何かに向かって奮闘する姿というものは薄い。何となくはかなく哀しく、時に少し怖い物語ばかりだった。
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投稿日: 2010/4/17 投稿者: itchy1976
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投稿日: 2010/3/31 投稿者: ケロロ
大樹の元でめぐる話。
1000年の中の出来事が時を越えて絡み合います。

奇麗事ばかりではないという印象です。

大樹は... 続きを読む
投稿日: 2008/1/16 投稿者: 彩織
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