茶の湯の成り立ちや千利休が確立していった茶道について分かりやすく詳しく書かれていると思います。とても読みやすい本だと思います。それと優雅な茶道が戦国時代の血なまぐさい政治のかけひきや外交にも使われていたとは意外な感じがしました。茶道の本来あるべき姿とは逸脱していく様子に利休も利休の弟子もうんざりしていたのかもな〜と思います。利休は秀吉に殺されましたが、命を失っても守りたかった茶道の精神は守られたのではないでしょうか?利休は300年以上も前に死にましたが利休の精神は現在でも受け継がれているわけですし。映画利休(三國連太郎主演)でも清原なつのさんの書かれている千利休でも、利休と秀吉は共依存の関係のように描かれているような印象を受けました。利休の政界での影響力を考えると、利休を殺した事は豊臣家にとっては大きな損害なような気もします。ただ杉本苑子さんの著書、利休、破調の悲劇では、又違った見解が述べられているので、こちらも合わせて読んでもおもしろいと思います。