師匠バルトゥータスからのお使いを終えて、ガーリャ奪還計画の前線基地であるドニゴール島にやって来たアマロックとその嫁候補のエリシア、フィル、ナギは、それぞれの師匠であるバルトゥータス、ニーウ、ナイジェルと再会する。
各都市を回り、黄金、銀の首環つきの魔物と戦った経験は、彼らを成長させもしたが、特にロックは、彼の魔剣殺しの原因がリャナンシーの呪いであり、魔物を殺せば殺すほど強くなる呪いであることが明らかにもなった。つまりそれは、彼の魔剣使いとしての将来にとって、明らかに不利な条件である。今の魔剣ホルプが壊れれば、もはや彼が使える魔剣は存在しないかも知れない。
このまま戦い続ければ、いつか彼の呪いは彼自身だけではなく、エリシア、フィル、ナギという仲間を傷つけることになるかも知れない。そのことが、彼に魔剣使いを続けるかどうかを悩ませる。自分は一体何のために戦うのか?結局はその問いに行き着くのだ。
そして全ての悩みに自分なりの答えを出し、バルトゥータスからのお墨付きも得て臨む、ガーリャ奪還作戦は、熾烈を極める戦いとなるのだった。
巻頭のイラストに登場するニーウが健気で憐れすぎる。本編と全く関係ないこともすごい。今回はロックの将来についての悩み、そしてその答え如何によってはエリシア、フィル、ナギの選択も変わるという、重要な分岐点となるお話だ。
そして蒼輝の勇者サーシャと魔王バロールをめぐる魔界の情勢など、物語の背景となる事実も徐々に明らかになってきた。また、あとがきではちょっとだけ裏設定も語られる。