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千の脚を持つ男―怪物ホラー傑作選 (創元推理文庫)
 
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千の脚を持つ男―怪物ホラー傑作選 (創元推理文庫) [文庫]

中村 融
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

自然のバランスがくずれ凶事が起こるとき、前兆として現れるのがモンスターである。丹念な筆に恐怖がつのりゆく田園の怪異譚(スタージョン)、スラム街のアパートの片隅に潜む怪奇(デイヴィッドスン)、未確認海洋生物を追い求める遠洋船の話(コリア)、殺意を宿した美麗な自動車の狂走(ロバーツ)など、様々なタイプの怪物が登場する名作を精選。本邦初訳作5篇を含む全10篇。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

中村 融
1960年生まれ。中央大学法学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 381ページ
  • 出版社: 東京創元社 (2007/9/22)
  • ISBN-10: 4488555039
  • ISBN-13: 978-4488555030
  • 発売日: 2007/9/22
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 136,749位 (本のベストセラーを見る)
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
大変お徳用。 2007/11/18
形式:文庫
巻頭の「沼の怪」は、この手の話では定番の形なきものの恐怖を描いている。こういう得体のしれないものへの恐怖というのは誰しも持っているもので、根源に訴えるものがあるといえるだろう。

「妖 虫」は、いったいどういう展開になるのだろうと思いながら読みすすめた。そういえば、この怪物を描いた映画もあったなぁ。こういうのを活字で読むとかなりの迫力である。

「アウター砂州に打ちあげられたもの」はイメージが素晴らしい。漁師の口から語られるこの信じがたい話は、そうすることによって神話的な威光さえ感じさせる傑作となっている。

「そ れ」は、怪物の正体が最後までわからない構成になっている。さすがスタージョン、様々な視点で物語を語ることによってサスペンスを盛り上げる手腕はなかなかのものである。

「千の脚を持つ男」も幾人もの人物の証言によって、物語が進められる。読み進めるにつれ
て浮き彫りになっていく怪物の正体。まさしく怪作である。こういう話を真面目に語られると逆に凄味を感じてしまう。

「アパートの住人」はハードボイルドの雰囲気の中で語られる怪異として秀逸。トム・リーミイ「デトワイラー・ボーイ」と同じ感触かな?

「船から落ちた男」は、大海蛇(シー・サーペント)が登場する作品なのだが、当の怪物の扱いが目新しくておもしろかった。なるほど、こういう描き方もあるんだなと感心した。

「獲物を求めて」は吸血鬼物の変異バージョン。非常に短い作品なのだが、印象深い。強烈なイメージにノックアウトされてしまった。

「お人好し」は、怪物ホラーとしては小品な印象を受けるが、物語的にはしっかりオチがついてておもしろかった。途中でオチが読めてしまうが、それもご愛嬌。それしにてもクモとはねぇ。

「スカーレット・レディ」は本書の中で一番長い作品。題材はキング「クリスティーン」と同じである。こういう機械モンスター物は、ラストがお決まりのパターンになってしまうので、それまでの過程が読みどころとなるのだが本作は及第点といったところか。

ということで以上10作、大変読み応えがありました。
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15 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
怪物たち 2007/10/2
By 志村真幸 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
 『影が行く』、『地球の静止する日』につづく、中村融によるSF・ホラー・アンソロジーの第3弾。『千の脚を持つ男』では、20世紀前半に英米で書かれたモンスター小説を集めている。
 収録されているのは、ジョゼフ・ペイン・ブレナン「沼の怪」、デイヴィッド・H.ケラー「妖虫」、P.スカイラー・ミラー「アウター砂州に打ちあげられたもの」、シオドア・スタージョン「それ」、フランク・ベルナップ・ロング「千の脚を持つ男」、アヴラム・デイヴィッドスン「アパートの住人」、ジョン・コリア「船から落ちた男」、R.チェットウィンド=ヘイズ「獲物を求めて」、ジョン・ウィンダム「お人好し」、キース・ロバーツ「スカーレット・レイディ」の10編。うち5編が初訳。残りも新訳。
 けっこうグロテスクで不気味なものが多い。いかにもパルプ・マガジンぽいものから、深い味わいのあるものまで多種多様。モンスターの姿形もいろいろ考えられていて面白い。
 19世紀的イギリスのホラー小説とは違い、SFとの狭間にあるような作品が多い。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
スタージョンが好きなので買いました。怪物ホラーとしては、面白いのでしょうか? これは好みの違いかな? スタージョンの「それ」以外では、読んでいて著者にたいして「おっと、そうくるか」と思える短編集ではなかったように思います。少なくともSFではありませんね。
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