地元の人や銚子を旅行した人の心をくすぐる題名。題名に釣られた。
確かに、銚子ではなく、銚子鉄道にこだわることが旅情をそそる。犬吠駅で下車したことのある人は、隣駅で終点の外川駅に行かなかったことが気にかかっているかもしれないので、外川駅を舞台にしているのは面白い。
ただし、突っ込みどころも満載だ(カメラマンって撮影中にカメラ盗まれる?東京-銚子間はいいとして銚子-外川間まで東京で予約できる?する必要ある?何故資金使途にうるさい銀行に聞き込みに行かない?等)。
人がバンバン死ぬ割には展開にひねりはあまりなく、ミステリーとしてのレベルも高くないが、旅情を醸しだし、ポップな気分でミステリーを読ませるにはそんなこと不要なんだろう。
よく言えば、お土産屋にあるご当地キティちゃん、悪く言えば、(受信料回収率を上げるために)地方巡業するNHKのど自慢のような、ご当地商法の推理小説版だ。