CGがない時代に、この大スペクタル映画は70代以上の人たちがリアルタイムで映画館で見て、驚愕した。亡き父もその一人。私もさんざん、親に付き合わされて繰り返し見てきた映画の一つ。
今の特撮の基準で見たら若い人たちには、「大したことないじゃない」となるだろうが、旧約聖書の「出エジプト記」を、非常にわかりやすく描いている。
ハリウッドの巨匠セシル・B・デミル監督の最後の作品であり、10年近くの歳月をかけ、今の貨幣価値にしたら「タイタニック」と同じくらいの巨費を投じた、娯楽作。
まだ無名だったチャールトン・ヘストン、ユル・ブリンナーと大スターが共演。ラムセス役のユル・ブリンナーは、ハンサムで魅力的だった。モーゼ(チャールトン・ヘストン)の赤ん坊時代は、ヘストンの実の息子。
アン・バクスター(イヴのすべて)などの金色に輝く衣装も、美術もみごたえあり。
特に紅海に道ができて、大勢の人々や動物達がわたるシーンは、映画史上に残る名シーン。どれだけのエキストラ、人海戦術を使ったことだろうか?
キリスト教徒でなくても、聖書を斜め読みするような感覚で、見て損はない映画。
この映画が気にいったら、その後のチャールトン・ヘストンの代表作であり、傑作「ベン・ハー」もおすすめ。逆に「ベン・ハー」が面白かった人なら、たぶんこの作品もOKだと思う。