未婚女性×既婚男性の不倫、しかも10年間以上続いている、若しくは“続いていた”
人々のドキュメンタリー。視点は未婚女性側。
不倫当事者にはもちろんお薦めの一冊です。
筆者が取材して得た、様々な“不倫の形”が紹介されます。
不倫というのは個人的事象で、そのスタイルは千差万別かもしれませんが、
世代を切り口にして、不倫の形が鋭く分析されていきます。
50代、40代女性の不倫は、従来の不倫に対するイメージに近く、
陰湿・非道徳・甘美・秘密といった、
近代までに出版されてきた、数多くの文学作品でも表現されたものです。
しかし30代、20代(10年不倫予備軍)女性のそれは、
社会変化の影響を受けた、新しい形となっています。
世の中には、何千年と続いてきた、結婚という社会制度がありますが、
その結婚では補い切れないズレの為、
やはり古くから浮気があり、不倫があり、10年不倫が存在してきました。
筆者が“社会のほころびを、不倫が縫い合わす”というように表現していたのが
言い得て妙で、納得してしまいました。
しかし結婚という社会制度にが完璧でないのと同様、
不倫という社会行動もまた、完璧ではありません。
本書では、不幸な経験をする女性(既婚男性の妻も)も多く登場します。
その切ない想いを知ることが出来きる本ですね。