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十字軍物語〈3〉
 
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十字軍物語〈3〉 [単行本]

塩野 七生
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

サラディンによって聖地イェルサレムを追われた危機から、ヨーロッパからは十字軍が陸続と起こった。「獅子心王」の異名をとったリチャード一世。十字軍を契機に飛躍するヴェネツィア。巧みな外交戦術で聖地を一時的に回復したフリードリッヒ二世。二度の十字軍を率い、「聖人」と崇められたルイ九世。しかし、各国の王の参戦もむなしく、最後の牙城アッコンが陥落すると、二百年に及ぶ十字軍遠征に終止符が打たれることとなった―。中世最大の事件がその後の時代にもたらしたものとは何か、そして真の勝者は誰か。歴史に敢然と問いを突きつける、堂々のシリーズ完結編。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

塩野 七生
1937年7月、東京に生れる。学習院大学文学部哲学科卒業後、63年から68年にかけて、イタリアに遊びつつ学んだ。68年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。82年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。83年、菊池寛賞。93年、『ローマ人の物語1』により新潮学芸賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 500ページ
  • 出版社: 新潮社 (2011/12)
  • ISBN-10: 4103096357
  • ISBN-13: 978-4103096351
  • 発売日: 2011/12
  • 商品の寸法: 20.4 x 15.8 x 4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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By ともぱぱ 殿堂入りレビュアー トップ50レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
十字軍物語シリーズは全3冊のはずなのに、第2巻までで第二次十字軍までしか進まず、第3巻は駆け足になるのかと心配していたが、この待望の第3巻は本文477頁の大作で、第三次〜第八次十字軍と十字軍国家がシリア・パレスティーナ全域からたたき出されるまで、そして「十字軍後遺症」を、それぞれ適度な分量で不足なく描いている。もっとも、他のキリスト教国家を攻めた迷走・第四次十字軍によるコンスタンティノープル攻略は「海の都の物語」に委ねたりしているが。

考えてみれば、十字軍運動の背景となる地政学、そして中世キリスト教とイスラム教の実相は第2巻までで十分に述べられていたので、第3巻はその舞台で交替する主役、そして戦争と平和に次々にライトをあてていけば小気味よく歴史を叙述できる訳だ。

本巻で印象に残るのは第三次十字軍でのリチャード獅子心王のサラディン軍相手の奮戦と講和、第四次十字軍を自身の交易路開拓のインフラ整備に利用したヴェネツィアのインテリジェンス溢れる外交・戦略、戦わなかった第六次十字軍の皇帝フリードリッヒとサラディンの後継者との互いの見識を認めあった、粘り強い交渉、そして「聖王」ルイの戦争遂行力の凡庸さだ。特に我々の尺度を当てはめると理想的な成果を得たフリードリッヒに対する、血でイェルサレムを解放しなかったが故の聖職者たちからの評価の低さとルイの信心深いが故の評価の高さに、原理主義の暗部を見る思いだ。

そして、リチャードとフリードリッヒの遠征・講和の後に共生による平和が実現したことを重く受け止めたい。現在のパレスティーナ問題の解決に多大なヒントを与えてくれるはずだ。

自分が正しいと思うが故に起こる戦争。その現実は昔も今も変わらない。その正しさにお墨付きを与えてしまうのが宗教。現在も宗教故の対立・戦争が絶えないことを考えると、政教分離、特に宗教と武力の分離の必要性を痛感する。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
2巻の感想に書いた通り,3巻では十字軍の残り全部,つまり第三次十字軍から最後の第八次十字軍まで扱っている。そのため,非常にせわしない構成になっている。しかも,第三次十字軍に大きく焦点が当たっているため,第四次以降はかなりの部分で事実の羅列に近いものがあり,塩野七生らしからぬ淡々とした描写と言える。

こうなった原因は大体わかる。第四次十字軍は,彼女の大好きなエンリコ・ダンドロが活躍しているが,『海の都の物語』で。第六次十字軍は,同フリードリヒ2世がいるが『ルネサンスとは何であったのか』で十分に書いてしまっているので,いずれも今更言及する意味をあまり見いだせなかったのであろう。第五次十字軍については,そもそも書くことがそれほどない。一方,第七次・第八次のルイ9世については,本当に嫌いな人物であるから,書く気力がわかなかったのであろう。とはいえ,本書の核がリチャード獅子心王にあることは間違いなく,極めて魅力的な人物として描かれていた。

しかし,それにしても本書のフランス王に対する扱いがひどい。フィリップ2世もルイ9世も随分と辛辣に書かれている。まあ,彼女がキャラ萌えで歴史を描くのは周知のことで,我々もそれが好きだから塩野七生を読み続けているのであるから,それ自体をどうこう言うつもりはない。また,それで鵜呑みに仕切らない義務はある程度読者の側にあるものであろう。本書で誤解を受けた読者がいるとすると少々悲しい。少なくともフィリップ2世は軍事的に無能ではないし,ルイ9世も単なる狂信者ではない。それにも関連するが,モンゴル関連及びマムルーク関連では単純な勘違いも見受けられる。リチャードのところに時間をかけた結果,執筆時間が足りなかったのではないかとも想像できる。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
予想外!! 2011/12/11
形式:単行本
おもしろい!! 1巻で第一次のみ、2巻で第二次のみの為、3巻は第三次中心で、他の十字軍を簡単に数行で終わってしまうかと思ったが、大ボリュームのページ数で三次以降の十字軍を詳しく書いて有りGOOD!!(ただし、第四次は、詳しく無く、いつもの『過去の作品を読んでね』って…、戦争の内容もついでに書いて欲しかったな。) 時間を忘れて読み切ってしまいました。 次は『フリードリッヒ二世』を書いてほしいな。
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投稿日: 5か月前 投稿者: のんちゃん6083
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... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: ib_pata
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