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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
十六の学べる話,
By 純光尚 (長野県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 十六の話 (中公文庫) (文庫)
司馬遼太郎さんというと、私の中では、歴史を書く人という認識があった。私は、井筒俊彦さんを日本の偉人であり、哲学者だと思っていて、その関連からこの本へと巡り会えた。 あとがきで司馬さんご本人が記されているが、『ある日、中央公論社の山形真功氏がやってきて、かような本はいかがでしょう、と生来の慇懃さで言ったのが、この本のはじまり』とのこと。 その山形氏に、「題名はいかが致しましょう」と尋ねられた著者が記すには、 『ふつうは、文中の題から一つをとって本の題にするのだが、この本の各章の題をみると、どれもその章の主題に意固地なほど即しすぎており、本を代表する題としては不適(ふむ)きである。いっそ、「十六の話」ということにした。素朴であかるくて、われながら気に入っているのである。』とあった。 私も司馬さんがつけたこの題名に、共感している。 私が、この十六の話の中でまず読んだのが、アラベスクと、附録の「二十世紀末の闇と光」という、司馬さんと井筒さんの対談だった。何というのか、その文章から何だかよい雰囲気を感じた。お二人は言語というものを通して、どこかつながり合っているようにも思えた。 他の話も興味深く、学べることの多いものだった。
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
いつ読んでも勉強になる本,
By
レビュー対象商品: 十六の話 (単行本)
題名の通り16つの話が載せられていますが、どの話も一度考えさせられる内容です。特に「21世紀に生きる君たちへ」という話は、私たちがどのようにすべきか、どう生きていけば良いかということを何度読んでも考えさせられます。 小学校の教科書に載っている文章もあるので、どの年齢の人にも読みやすい本ですので、是非一度読んで見て下さい。
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
司馬遼太郎の幅の広さに驚嘆,
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レビュー対象商品: 十六の話 (中公文庫) (文庫)
物知り博士とはこの人のこと。尽きない知識の開陳は驚くばかり。何よりも分かりやすい文章、仔細やややこしいことに拘泥しないで、目にとまった興味深いことを「ほら」と言って指差してくれる。読者はそっちの方を見るとなにがしかの蘊蓄を開陳してくれる。ややこしい話はしないのは、逆に言えば、思想的な話がないから誰にでも受け入れられる。巻頭の「文学から見た日本歴史」はケンブリッジでの講演だが、ユーモアもあって日本がどんな国かを見事に紹介してくれる素晴らしいもの。博学だが、やっぱり歴史や風土に本領がある。仏教や日本思想家の話も入っているが、ややこしい話は苦手な人なので、内実には触れずに、思想や宗教の本を読んでも、風景を見て感じたような印象しか言わない。そしてその印象を基に話を展開するのだが、このあたりは、わたしは著者の文章の中ではあまり面白いと思ったことはない。梅原猛のように「そんな程度の勉強で空海を語るな」などと司馬遼太郎に向かって野暮なことは思わないけれど、思想系の話はつまらないと思う。だけど一般的な日本人が、「思想」に向い合った時の姿勢みたいなのは、大体司馬遼太郎のそれに代表されるから、だから司馬の思想系の話も「受けが良い」のだと思う。それを悪く言うつもりはない。本書では、マーク・トウェインにまで話が及び、著者の幅の広さに驚嘆したものだ。井筒俊彦の話は、むしろ巻末の有名な対談が良いと思う。そういえば、思想系の話も駄目だと思うが、小説や文学の話も駄目だと思う。子規や漱石の話は良く書くし、知識もあるのだろうけれど、作品に対する理解は怪しいと思えるから、だから、その手の文章は読んでも面白くない。逆に鉄の話や、道具や、土地の話など、実生活に接する話ほど面白い。本書は著者のいろんな面が出ていて、分かりやすく楽しい一冊だった。
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