連続殺人の記録として本作を読んだ。
上巻は連合赤軍以前の永田洋子とその仲間についての記述がほとんどを占める。
学生運動への関わりとその中での永田本人の主体性、思想について言及がある。
基本的なトーンは、自己弁護である。
本人は自信がなく、
そのために周りの人間に引っ張られる形で過激な運動に追随していったという理屈がある。
このような指導者に率いられ、
最終的に殺人にまで至るのである。
私は信憑性を疑った。
永田洋子は間接的に自分も被害者だと言っている。
カルトの指導者によくある言動である。
本作はカルトの記録だ。
口先だけのリーダーに、気に入られたい愚かな部下。
世間からの孤立・・・。
赤軍の事件というのは、思想闘争かと思ったが、事実は異なった。
思いつきのような思想に基づいた、
馬鹿な若者による、浅はかで救いのない事件だ。
なお、本作は党派の知識がないとチンプンカンプンである。
赤軍等の解説は、ウィキペデイアが一番役立ちます。