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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
桂文楽の宝物セット,
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レビュー対象商品: 十八番集 (CD)
この音源の「寝床」「鰻の幇間」「愛宕山」は、私が最初に聴いた文楽だったのですが、いまだに何度聴いても楽しいものです。文楽師の話というのは、まくらも短く、無駄を省いて練り上げた芸なので、ほとんど長い話はありません。その話のエキスを聴かされているという感じがして、東京落語の見本のような江戸前の芸です。このセットの音源は、昭和37,38年頃のスタジオ録音で、かつて、3枚組の箱物3セット、合計9枚のLPで出たものが初版のCD化です(後に三席追加で全22席の全集となる)。決して寄せ集めではありません。ちなみに、彼の持ちネタでこのとき、加えられなかったものには、「王子の幇間」「しびん」「星野屋」「松山鏡」「やかん泥」「よかちょろ」等があります。おそらく収録時間の関係でしょう。それらも含め全貌を知りたい方には、「完全版 八代目桂文楽落語全集」(小学館)がお薦めです。 桂文楽師の録音の場合、「入れ歯をいれる前の昭和36年以前7,8年のものが最上であり国宝級」と色川武大さんが、本に書かれていましたが、このセットは、入れ歯を入れた後のものです。確かにそれ以前の録音を聴くと、声質が太く勢いがあって、滑舌もはっきりしており、絶品であることは否めません。が、しかし、同時期を生きた人と違って我々には、さほど区別が付かないといっていいと思います。録音も良いですし、最晩年の高座に比べればはるかに素晴らしく何より、覇気が感じられます。まだ文楽を聴いたことのない方にも、いつまでも座右に置いて楽しめる宝物としてお薦めできます。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
十二月十二日,
By 魅死魔幽鬼翁 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 十八番集 (CD)
今日は文楽師の祥月命日にあたる。師が亡くなって今年(2007年)で36年にもなる。以前にも書いたが、こんな咄家は二度と出ないであろう。 十八番集とあるが、ネタが30程しかなかった文楽師にとっては、演目全てが十八番であったのだろう。「私の演目は数が少ないが、全てが十八番です。円生に十八番がありますか?」と生前文楽師は云い放ったと云う。自らの芸に対する強烈な矜持。何しろ比較の対象にしているのがあの円生師なのだから・・・。 落語をCDやDVDで鑑賞する際はライヴ録音の方が良いと私は思っているが、文楽師の完璧な芸がこの様な形でスタジオ録音として残されていたのは、今となっては本当に貴重な事だと思う。 収録演目全て素晴らしいが、個人的に文楽師のベストと考えている「富久」と、小学館のBOXに未収録の「按摩の炬燵」を特にお薦めしたい。
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
オススメの完成品,
By 長兵衛 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 十八番集 (CD)
八代目文楽こそ、観客のいないスタジオ録音というスタイルがあっている噺家はいないのではないだろうか。切り詰められた隙の無い話芸は、ここでは観客の反応が無くとも、いやむしろ無いがためにあたかもひとつの音楽のように、繰り返し聞くに堪える「作品」になっている。初めて落語を聴く人がとるべき商品ではないかもしれないが、文楽の落語の一つの完成したスタイルを楽しむには不可欠なCD。 声の調子、他版との比較で物足りなさを指摘する向きもあるが、よほど古い音源をマニアックにチェックし聞き比べるほどのファンで無い限り、その心配はほとんどないと思われる。いずれもキズの無い素晴らしい出来である。
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