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十二歳 (講談社文庫)
 
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十二歳 (講談社文庫) [文庫]

椰月 美智子
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

無邪気な子どものふりはもうできない。12歳。大人の途中の子ども。
悲しく切なくやりきれないような痛みだって知っている。12歳をとおりすぎるすべての人たちへおくる、第42回講談社児童文学新人賞受賞作品。家の机のカギがかかる2番目の引き出しには、直人先生の写真がひっそりとすみれ色の封筒に入っている。修学旅行先の日光から帰る電車のなかで、直人先生の隣に座っていたムコーヤマを撮るふりをして、眠っている直人先生をこっそりと盗み撮りしたのだ。その写真のことは誰にも言ってないし、もちろんだれにも見せてない。――(本文より)
--このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

鈴木さえは小学6年生。ポートボールが大好きで友だちもいっぱいいる楽しい毎日だったはずなのに、突然何かがずれ始めた。頭と身体がちぐはぐで何だか自分が自分でないみたいな気がする。こんな私でも大人になったら、みんなが言うように「何かになれる」んだろうか?第42回講談社児童文学新人賞受賞作。

登録情報

  • 文庫: 240ページ
  • 出版社: 講談社 (2007/12/14)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062759284
  • ISBN-13: 978-4062759281
  • 発売日: 2007/12/14
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 大好きな児童文学作家がまた一人できました…, 2004/7/19
By 
さっしー (東京都江戸川区瑞江) - レビューをすべて見る
This review is from: 十二歳 (単行本)
椰月美智子さんという方のデビュー作となる作品です。
ということで、所々に「新人らしさ」が見られます。別にヤサオ先生をあんな現代的じゃないキャラにする必要は
なかったと思うし(あんな人、15年くらい前、私の小学生時代辺りで絶滅したような…、なんだか、直人先生まで格好悪く

見える)、心情描写もかなり私小説、というか著者の方の小学生の時の気持ちと、今の著者の思いがごっちゃになっている
気がして、湯本香樹実などに比べるとまだ発展途上という感じ。
でも、なんだかこの小説は読んでいくうちにだんだん惹かれていってしまった。

主人公の独白(独り言体)で進められる気持ちのゆれ具合は、子供らしいごちゃごちゃさが出ているし、
教室の様子はあぁ、懐かしいなぁ、と思いました。時折びくっとさせられるような表現があって、
それに今どきの子っぽい悩み方をしていてだんだん感情移入してしまう…。

あぁ、十二歳の時って西田君みたいな気持ちだったなぁ、とか、主人公の女の子の悩みは一体何なんだろう、とか、
頭がごちゃごちゃしてきて嫌いじゃないなぁ、と。
なんだか新鮮で、さわやかで、でもきっちりきっちりしていていいなぁ、タイトルも、最後の谷川俊太郎の詩もいいなぁ、と。
何だかまた好きな児童文学作家ができてしまった。

たぶん、結構小学4,5年生の女の子なんかでもかなり楽しんで読んでくれるんじゃないかな、と思います。

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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 繊細な、あまりにも繊細な・・・, 2008/7/13
By 
東の閑人 - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ500レビュアー)   
This review is from: 十二歳 (単行本)
主人公は12歳の女の子で、少学6年生の一年間が描かれています。最初のうちは、ポートボールの試合に勝った〜!!なんて事が書かれていて、ちょっとめげるんですが、そこを過ぎるとドンドン「煌めきの世界」に入り込んでいきます。とは言っても、非常に魅力的な「屈折した」少女の精神世界の描写で・・・思わず泣けます。
描かれているのは、はっきり言ってたわいの無い事ばかりですが、子供から少女に代わっていく主人公の戸惑いと焦り、そして切なさに震える心模様が手にとるように表現されていて引き込まれますね。

正直言って、自分が同じ年齢の頃には全く考えていなかった、想像も出来ないような微妙な精神世界です。ひょっとしたら、作者のあの頃の経験というより、子供の形を借りて、大人になった作者の感性を描いているのでは?と思えるほどで、そんな意味から言えば、「十二歳」という題名にこだわらずに、「16歳」でも「20歳」でも良いように思えます。「25歳」でも・・・?(笑)

日々変わっていく少女たち、同じものを見ても、あの時と今で感じ方が変わってしまったことに愕然として泣かずにはいられない・・・そんな主人公の切ない思いがよく分かります。良いね〜〜!!
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 かつて十二歳だった女の子へ, 2010/9/6
By 
ミーミルの泉 (北海道) - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)   
This review is from: 十二歳 (講談社文庫) (文庫)
『十二歳』です。表紙イラストは(たぶん十二歳の)スクール水着少女です。
『鈴木さえは小学6年生。ポートボールが大好きで友だちもいっぱいいる楽しい毎日だったはずなのに、突然何かがずれ始めた。頭と身体がちぐはぐで何だか自分が自分でないみたいな気がする。こんな私でも大人になったら、みんなが言うように「何かになれる」んだろうか?第42回講談社児童文学新人賞受賞作。』

主人公は小学六年生で、卒業までを描いてあります。
児童文学、というジャンルに入っていますが、どちらかというと十二歳を経験してきた大人女性向け、だという感じです。
小学六年生十二歳という、初潮を迎えるかどうかといった年代の微妙さ、情緒不安定な精神状態や頭痛など、そういったところは上手く描けていると思います。
物語としてどうかというと、ストーリー性はかなり希薄です。大きな事件みたいなものはありません。ポートボールの試合で勝って、選抜メンバーに選ばれて、といった部分もありますが、卒業までの日常を描くのがメインです。
嫌いな先生がいる反面、あこがれている先生がいたり、父親とは何故か妙なところで気が合ったり、といった日常なので、物語としてとらえるとやや退屈に思えます。あらすじに、友だちもいっぱいいる、とあるように、冒頭から友人キャラが多数登場し、ちょっと誰が誰だか把握しにくかったのもあります。
児童文学として考えた場合評価は★3。ですが、十二歳をとっくに過ぎてあの頃を懐かしく思い出す世代の女性にとっては★4といったところです。
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