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十二世紀ルネサンス (講談社学術文庫)
 
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十二世紀ルネサンス (講談社学術文庫) [文庫]

伊東 俊太郎
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

西欧世界を覚醒させたアラビア文明の刺激。
中世の真只中、閉ざされた一文化圏であったヨーロッパが突如として「離陸」を開始する十二世紀。先進的アラビアに接し文明形態を一新していく歴史の動態を探る。

内容(「BOOK」データベースより)

中世の真っ只中、閉ざされた一文化圏であったヨーロッパが、突如として「離陸」を開始する十二世紀。東方からシチリアへ、イベリア半島へ、ギリシア・アラビアの学術がもたらされる。ユークリッド、プトレマイオス、アル=フワーリズミーなどが次々とラテン訳され、飛躍的に充実する西欧の知的基盤。先進的アラビアとの遭遇が生んだ一大転換期を読む。

登録情報

  • 文庫: 320ページ
  • 出版社: 講談社 (2006/9/8)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061597809
  • ISBN-13: 978-4061597808
  • 発売日: 2006/9/8
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 楡岡
形式:文庫
 ヨーロッパ世界で現在につながる文化の基盤が築かれたのは、12世紀。その端緒は、ギリシャ・ローマの古典を受け継いだアラビア世界からの文化の輸入にあった。

 アラビアからの文化はどのような経路もたらされ、どんな人物によって担われ、どんな種類のものがあったのか。当時の貴重な図版等を含む。

 わかりやすく、興味を引く語り口。中世暗黒ヨーロッパに、いきなり花開くルネサンスという図式がいまひとつ信じられなかったが、この本のおかげで歴史の連続性についてあらためて信じることができる。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
西欧文明の礎 2008/5/19
By romarin 殿堂入りレビュアー トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
本書を紐解くと、語り口調であったため驚いたが、これは市民セミナーでの講義をもとにした本であった。
古代ギリシアからローマ帝国へ、そして中世ヨーロッパに入りルネサンスへ、近代へ、という直線的流れに一石を投じたのが、
本書の論ずる12世紀ルネサンスという概念である。当時、実はあまり学問や技術が進んでいなかったヨーロッパが、
古代ギリシアの遺産を取り入れながらカリフたちの庇護のもと素晴らしい発展を遂げていたアラビアの学芸に接し、
翻訳活動を通じて12世紀ルネサンスを展開していったのである。その様子を、主に理系書籍の翻訳活動を紹介しつつ追った好著。
第一講から第七講まで7つの講義が収録され、著者の個人的な研究動機から文学についてまで幅広く解説される。
なぜこの時期にルネサンスがおこったのか、翻訳などがどこで誰によりなされたのか、キリスト教世界とイスラム圏の交流はどうか、
など明確な問題意識の下に論じられている。主にスペインにおける両文化圏の交流、コーラン翻訳に端を発する比較的正しいイスラム理解、
自然を全て神の摂理に帰結させるのではなく合理的説明を試み、結果かえって神への理解を深めようという姿勢、
そもそもアラビアで学芸が栄えていた理由、など多くの非常に興味深いトピックが扱われており、大変面白く読めた。
一般向けセミナーを基にしているだけあってわかりやすく、膨大な固有名詞に圧倒されはするものの、それは理解を妨げるものではない。
数多くの中世人たちが、アラビア語やギリシア語などをみっちり学び、語派の異なる言語の間で苦労しつつ工夫しながら活動したことがわかる。
随所に地図や写本の写真も掲載されている。当時作られた翻訳書の表、索引つき。
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ishilinguist トップ500レビュアー
形式:文庫
 いわゆる14-16世紀にイタリアを中心に興ったルネサンスと別に、12世紀に古典復興や文化高揚運動があったことは学術レベルにおいてはすでに定説化して久しいが、この12世紀ルネサンスについて本書は科学、哲学、文学の分野について詳述していく。
 古典古代の遺産は中世西欧には直接引き継がれず、ビザンツやイスラームがその継承・発展を担っていた。それらがシチリア・イベリアなどの接点から西欧は取り入れ、「暗黒時代」を打ち破ってその後のルネサンス、科学革命や宗教改革へと突き進んでいく。
 中には専門的な内容も含んでいるが、新鮮な驚きも味わえる。たとえば、フリードリヒ二世という王はアラビアかぶれの生活をしていたという(p27)。近代科学や西欧文明が行き詰りつつある今、その異文化交流のありかたは現代の我々にとっても示唆に富む。
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