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とっても切ないお話なのに、すっとぼけた文体でどこかマヌケ。
万能な奥様をお持ちの平凡な殿方にはオススメ出来ません。
ところがです、60年代にこんな女武侠小説を書いていたとは!『三侠五義』『児女英雄伝』『儒林外史』という中国原典があるというもののこれを全部くっつけてしまうなんて、解説にあるとおり山田風太郎も真っ青というべき発想です。これを、映画『グリーン・デスティニー』にはじまり京極夏彦『ルー・ガルー』諸星大二郎『碁娘伝』に連なる系譜の先駆けと言わずして何というべきか。
解説の田中芳樹氏が指摘しているとおり、後半が尻切れトンボという印象は否めませんが、「先駆者の悲哀」を噛み締めながら前半の活劇を楽しむことにいたしましょう。
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