Base Ball Bear1年ぶりの2ndアルバム。
この1年でかなり動いていたし、よく見かけたバンドの一つだ。
実際、メジャーデビューしてから必ず約3ヶ月に1枚は何かしらのアイテムを
リリースしており、正にノンストップでメジャーデビューの約1年半を駆け抜けてきた。
そんな彼らのニュー・アルバムでは劇的に変化した点がある。
「抱きしめたい」あたりではまだ前回のテイストだがアニメ主題歌になった「ドラマチック」
そして「真夏の条件」で更に決定打となった「歌謡性」の導入である。
更にその後の「愛してる」ではスーパーカーが歌謡曲に挑戦したらこうなった、みたいな
実にあからさまな狙いだまをビシビシ投げてくるようになった、と個人的に思う。
その曲たちは実にキャッチーで親しみやすいものである。90年代後半の邦楽ロックシーン
に影響を受けたバンドは大勢いるが、ここまで歌謡性、しかもベタな空気感を
伴っている音楽は実はあまり聴いたことがなかった。良い悪いは別にして、個性的。
このアルバム全体もシングルと同じ空気感を持った、ド直球な内容になっている。
「17才」は今までなかったような剥き出しのメロディと歌詞が鳴っていたり、
「気づいて欲しい」ではレゲエテイストの導入と実に実験的。
更に「WINK SNIPER」では関根史織が全編メインボーカルを務めていたりする。
で、しかも結構上手かったりする。相当いい意味で「遊んでいる」作品だ。
今後もこのスタイルでいくのかどうかは判らないが、取りあえずこの1年で
彼らが鳴らしてきた「歌謡ロック」というテイストはバッチリと収まった1枚。
ただ「祭りのあと」や「SAYONARA NOSTALGIA」のようなエッセンスの曲は
ないと思うので、そこらへんが好きな方は少し考慮したほうがいいかも。