由緒正しい”かまいけ式”食事術とは、朝昼抜きで夕食のみ、1日1食しかも”糖質ゼロ”。糖質1日当り何グラム以下が”糖質ゼロ”と謳えるのか?とか、栄養表示基準みたいにあんまり細かいことは言わない(笑)。また、先生は”アンチ・エイジングはそもそも有り得ない、スローエイジングと言うべき”と仰る。糖質による老化促進を出来るだけ避けて、本来の加齢スピードに戻しましょうよ、との勧めなのです。実に素晴らしい。私は、この”かまいけ式”を少しアレンジしたDietをここ7ヶ月実践して、大幅な減量と、腹囲の減少に成功したのです。そうです、先生の仰る、”異次元体験”を実際に体験し、”まるで別人”に生まれ変わったのです。先生は私の大恩人です。また、先生の存在を教えてくれた、田辺編集委員(朝日新聞社)、伊藤教授(慶大)にも大感謝です。私は方々に救われたのです。以前は、棺桶に片足を突っ込んでいたのですから・・。本当に有り難いことであります。
それにしても、本書は誠に不都合なお話しです。まるで“不都合な真実2”です。炭水化物の生産や加工、流通に関わって、生計を立てているヒトが、現在この地球上に何千万人、いや、何億人も居るわけですから。更に、人類はもはや炭水化物に頼らないとやって行けない程、人口を増やしてしまいましたから。現在なんと67億人です。これらのどうしようもない現実を前に、”糖質摂取は不健康で危険ある、万病の元で老化の元、諸悪の根源である”と唱えるのは実に不都合極まりないものであります。この理論では、その何億人もの人々の多くが、”商売か、生命か”の選択に為らざるを得ないのです。最後には・・・。 街のパン屋さん、うどん屋さん、ケーキ屋さんで、糖尿病やメタボなどの、”糖害病”の方は大勢いらっしゃる。最後の最後は究極の選択です(悩)。
また、釜池理論はコペルニクス級の大発見、一大理論、大パラダイム・シフトだとも思います。地動説と同じ位、社会に対して強烈な(まさに天と地とが引っくり返る位の)インパクトがありますから。しかし天動説(糖=善)を信じているヒトばかりのところで、地動説(糖=悪)を唱えるのは本当に勇気のいることです。怖いことです。釜池先生の勇気には本当に敬服致します。立派な事です。時は17世紀、地動説を口にしたガリレオは異端裁判に架けられ、牢獄にブチ込まれました。”それでも、地球は動く。”と牢内で言ったとか、言わなかったとか。(ガリレオといっても福山雅治さんのことではありませんよ(笑)。)
朝食を抜くと脳が働かないとか、脳はブドウ糖しか使わないとか、炭水化物は三大栄養素の一つであるとか、穀物は人間の本来の主食であるとか、こういった天動説(=迷信=グルコース信仰)を信じている方が、今は未だ圧倒的多数派です。残念ながら、指導すべき立場にいる医師や管理栄養士さえも恐らく、多くが未だに天動説派であります。”隠れ・地動説派”(=糖質摂取が実は危険な事に既に気付いていても、色々な理由から、敢えて声高には唱えない人、又は、唱えられない人)も確かにいるみたいです。先生に依れば、釜池理論もいよいよ”ブレイク”の時だそうです。”糖質ゼロ”は間違いなく今年の流行語になるそうです。そうです、ビール業界における、”糖質ゼロ戦争”の勃発です(笑)。釜池理論の出来るだけ早い普及、一般常識化を切望して止みません。
人類は1万年前に農耕を始め、穀物、炭水化物に手を出したからこそ、文明を築く事が出来たのです。糖質を主食にした食習慣に変える事よって、これ程の人口を養う事が出来るようになったのです。これらは誰もが肯定する歴史的認識です。しかし、それと引き換えに、人類は糖質という、ありとあらゆる病気を招くリスク、万病の元、老化の元、諸悪の根源も同時に背負い込んでしまっていたのです。これを、”1万年前の取引”とか、”究極のトレードオフ”と私は呼びます。先生は、”現代人は過剰に摂り過ぎた糖質の処理に、ほとほと難渋している”と、いみじくも指摘します。本書は、この実に”不都合な真実”に、いい加減に気付くべきである、目覚めよ、と告発する本当に衝撃的な1冊です。糖尿病、メタボの人のみならず、痩身、減量、ダイエット、美容美肌、若返り、健康長寿等に、少しでも興味のある方は、是非是非一読をお勧めします。トンデモ本なんぞではございません。本物中の本物です。将来の”バイブル”です。星を六つ付けても良い位です。また、先生のお弟子さん筋にあたる江部康二先生の著作も、一緒に読まれる事をお奨めします。こちらも名著ばかりで、理解が深まる事、受け合いです。釜池、江部、伊藤・・・(敬称略):”京大学派”が我々国民を引っ張って行ってくれそうです。