著者の「SPSSで学ぶ」シリーズがきわめて好評でしたので、本著を購入いたしました。
「SPSSで学ぶ」シリーズも同様ですが、筆者は冗長な表現をしないので、本書は非常に読みやすく
仕上がっています。表紙は非常にシンプルですが、中身はとても素晴らしい本です。
私の印象では、本著は研究論文に関する「ミニ辞典」です。短い言葉で、丁寧に解説が
加えられています。難解な数式は、ほとんど登場しません。初心者〜中級者が、重宝する一冊です。
驚いたこととして、まえがきにて筆者は「本書さえ読めば、研究論文が簡単に書けるようになるとか、
本書さえマスターすれば絶対大丈夫、などとは最初から考えていない」と語っており、
あくまで本書の役目を「ヒントを与えるにすぎない本」と記してます。
そして、本書をもとに自己流の読み方を展開すべきであることを指摘しています。
つまり、本書は「修行のためのヒントとなる本」として執筆されています。
数ある研究論文系の教本の中で、本著ほどに、エレメントが網羅されたものはなく、
私を含めて修行中の者にとっては、すぐ手に届く位置に置いておきたい一品です。