訳者は、著者の教え子であるとのことです。ハーバードのビジネススクールの先生が著者で、多くの教え子がビジネスの世界で成功を収めているらしく、年収10億円超えって方もいます。600ページを超える本で専門書の分類となるのでしょうけど、値段は安い。病名がむずかしいかもしれないが、医療関係者であれば全く苦労せず読める。逆に、医療関係者はビジネス用語に不安を覚えます。ビジネスの専門家は逆かもしれません。「日本語版への推薦」と「訳者あとがき」が本全体の理解を助けるので、先に読むと良いと思います。全部読むと、個々の事例のおもしろさと、ポーター氏の競争によって医療の価値を作り出す「正しさ」に洗脳されていきます。全部読むと、心地よい疲れを感じると同時に、自分が内容を正確に理解したのかなという不安がよぎります。建設的な考え方を下地に、膨大なデータを解釈し、ポーター氏の基本理念(「競争」)を医療、医学、科学の分野に持ち込んでいます。すごい新鮮な考え方の本です。