栄養セラピーを実践している者です。
子どもにまつわる身近な悩みを、栄養面からサポートするにはもってこいの本です。「35歳からの栄養セラピー・妊娠体質に変わる食べ方があった」という本とセットで読まれると、より理解が深まるでしょう。
かつて、児童養護施設で保育士をしながら、子どもたちの栄養面について考える機会がありました。子どもたちは、栄養士が栄養バランスを考えて作られる食事を食べているので、当然栄養面での過不足はないと、つい思ってしまうところですが、実態はそうでもないのです。
高齢児ともなれば、好き嫌いからメニューによってはかなり残し、自分のお小遣いで買ってきた菓子パン、お菓子、カップラーメン、即席ラーメン、ジュースを摂ってしまう子もいます。容姿が気になり出すと、女の子は無理なダイエットが始まります。当然注意をするけれど、逆切れする子、頑なに意思を押し通す子がおり、難しい一面がありました。
そういった視点から子どもたちを見渡した時、園内や学校で落ち着きがなく、キレやすく、常にトラブルが絶えなかった子は、全員が共通して「菓子類、ラーメン、ジュース」を多量に摂っていた児童でした。警察沙汰にもなり、残念ながら園にいられなくなった子もいました。食生活と子どもたちの精神面が、密接に関係していることを実感しました。
また、アトピーや喘息、発達障害など、特に気になる児童の血液検査で全員共通していたのは、ビタミンB6不足、鉄欠乏、たんぱく欠乏を示すデータでした。その後、里親を経験しましたが、アトピーと喘息で薬漬けだった里子は、食事とサプリメント、そして精神面へのアプローチもあって、1年で喘息は軽くなり、アトピーの薬は一切なくなり、薬漬けの日々から解放されました。