医学生いや大学生の本質は、
さほど昔と変わっていないのかなとこれを読むと思います。
主人公の4人がとてもよく描かれています。
プライドが捨てきれないまま秋田にきた都会っ子。
恋愛に不器用な田舎出の真面目な女の子。
さしたる目的もなく医学部に入った浪人生。
妻子をかかえ、自分の年齢とこれからに不安を抱く再受験生。
最初にこの本を読んだ時は女の子に共感し、
とりあえず入った大学で読み返したときは浪人生に共感し、
いつのまにか医大に再入学したときには再受験生に共感し、
同時に慣れない地方の田舎に住んだので今度は都会っ子に共感しました。
この本には一般の人のもつ「あるべき医師の卵たち」のイメージはなく、
描かれているのは、
どこにでもいる学生たちがどのように医師になっていくのかという個々の過程です。
成長物語というには泥臭く、でもその分リアルで、どこか切ない。
多くの人に読んでほしい本。この本は、すごい。
医学部の内情を知らなくてもさらっと読めて楽しめるので医師・医学生以外にもおすすめ。
でもこの本を一番楽しめる読者はやはり今の医学生、そしてかつて医学生だった人たちだと思う。