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匣男 (プラチナ文庫)
 
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匣男 (プラチナ文庫) [文庫]

剛 しいら , 吉村 正
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容紹介

狭いところに入りたい──。旧財閥の跡取りで船舶会社副社長の風宮にはおかしな性癖がある。秘書となった幼なじみの祐一朗は、その唯一の理解者で支配者であった。家族に萎縮し、仕事の重圧で心が壊れかけていた風宮は、デスクの下で祐一朗の足下に蹲り安寧を得る。薄闇に包まれた狭い空間は、安らぎと同時に恍惚感をもたらした。まるで祐一朗の執着に閉じ込められたようで…。

内容(「BOOK」データベースより)

狭いところに入りたい―。旧財閥の跡取りで船舶会社副社長の風宮にはおかしな性癖がある。秘書となった幼なじみの祐一朗は、その唯一の理解者で支配者であった。家族に萎縮し、仕事の重圧で心が壊れかけていた風宮は、デスクの下で祐一朗の足下に蹲り安寧を得る。薄闇に包まれた狭い空間は、安らぎと同時に恍惚感をもたらした。まるで祐一朗の執着に閉じ込められたようで…。

登録情報

  • 文庫: 224ページ
  • 出版社: フランス書院 (2010/3/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 482962471X
  • ISBN-13: 978-4829624715
  • 発売日: 2010/3/10
  • 商品の寸法: 15.5 x 10.7 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 180,454位 (本のベストセラーを見る)
  •  カタログ情報、または画像について報告


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濃密な世界 2010/3/23
By 真弓
形式:文庫
インパクトのありすぎるタイトルと表紙に、ドキドキしながら読み始めました。内容は予想通りに耽美的でしたが、思ったよりずっと濃密で繊細な世界が描かれていました。

冒頭で語られる子供たちの隠れん坊の場面が印象的で、登場人物三人のその後を象徴するものになっています。納戸に隠れることで現実を遮断し、夢想の中に安らぎを見出すことを覚えてしまった風宮。そんな彼に執着を感じながらも、安全な世界から足を踏み外すのが怖くてどうしても引き戸を開けない和輝。誰にも見つけてもらえず自分では出ることのできなくなった納戸から、いつも風宮の手を引いて外に連れ出した祐一郎。

祐一郎は、閉所にこもって夢想に耽ることに取り憑かれた風宮を守っているようでいて、実はそんな風宮自身に異常に執着し、自分の腕の中という「匣」から彼が出て行こうとすると激昂して強引な手段で阻止します。ですが、彼に服従を強いられているように見えていた風宮のほうが、実は祐一郎を虜にして支配していたのではないかと物語の結末で二人は気付くのです。

風宮と祐一郎はお互いにとって唯一無二の理解者であり、共犯者でもあります。二人の関係は他人が入り込む余地のない密室的なもので、濃密な甘さを湛えています。一読後、重苦しい甘さに軽い胸やけを感じましたが、後を引く味わいがあって、何度も読み直してしまいそうな気がします。

攻めの祐一郎は見事な現実対処能力を備えた立派な大人でもあって、完璧に風宮を守る盾となり、理想の「匣」とも言うべき家を風宮のために建てることさえします。そんな攻めの姿に、『色重ね』や『海に還ろう』の攻めたちの姿が重なりました。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
妄執 2010/4/14
形式:文庫
 めくるめく官能の世界。それは時に見る者を突き放すかのような
深い嫉妬を芽生えさせる。題名からして寺山修二を思わせる隠微さを含む音で、
惹きつけられました。

剛しいらさん初読みでしたが、さすがです。
ごく狭い世界で生きている風宮と、それを庇護するかのような祐一朗。
風宮の望む世界を作るために腹を括っている祐一朗は、風宮にもわからないよう
周りを固めていきます。それこそ自分がハコのように風宮にとって居心地のいい空間を与えます。

どうしようもない思い故の祐一朗のいびつさ、内に秘める激しさにすっかり
当てられてしまい、一心にそれを受ける風宮の巧妙さに羨ましくなってしまいました。

最後の一文にこの話が集約されていました。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
賛否両論 2010/6/18
形式:文庫
この作品は、う〜ん、賛否が分かれるのではないかと思います。良くも悪くも印象的な作品ですね。私はいろんな作家さんの書かれたものの中で、当て馬くんに同情することが多いのですが、これもそう。主人公たちにそこまでの扱いをされることはないのではないか、と思ってしまいました。登場の攻めと受けは最初から最後まで自分たちの世界にしか感心が無い。まさに狭い箱の中。幸せというのは主観的なものだから、本人たちがよければそれでいいのでしょうけどね。剛さんはベテランで筆力も確かな方。好きな作品もあります。でもこれは後味がよくないです。
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