物語の舞台は北緯43度の都市、札幌。
その街に住まう二人の姉妹が主人公です。
一人は大学の研究室で助手を務める姉の菜穂子。
物語は基本的にこの菜穂子の視点で語られ、進んでいきます。
そしてもう一人は地元のFMラジオ局に勤める妹の和貴子。
過去様々な出来事を経て、この二人の間に出来てしまった心の溝。
その溝を埋め、壊れた二人の関係を修復する過程が、物語の本筋となります。
ただ、その関係修復の過程が、『それぞれが相手を理解する』というものではなく(もちろんそれもありますが)、どちらかというと二人が互いに相手を鏡にして、自分自身を理解するというのがメインになっているように思います。
余談ですが、この作品中に『雪の夜話』に登場した沢村(旧姓相模)夏子と、娘の雪子が登場します。
出番は少ないですが、3歳になった雪子を見たい方は読んでみてはいかがでしょうか?