表紙写真にハートを撃ち抜かれた40歳目前のオサーンの私が来ましたよ。本書は一部の犬猫好きには有名なブログの写真集化企画です。撮影者は犬の飼い主で、浅草寺をお散歩する度に一匹の野良猫が飼い犬とじゃれ合うようになり、余りにその姿が可愛らしく撮り貯めた写真からのベスト・カットが収められています。私のお気に入りは、猫の愛情表現である猫パンチを犬にくらわす瞬間を集めたページですが、本書の魅力はそんな風変わりな動物カップルの愛くるしい写真だけではありません。
作者は浅草寺に住まう野良猫達の人間模様、いや猫模様まで観察記録し、一匹一匹に名前とキャラを付けて撮影・紹介してくれていますが、普通相反する犬派・猫派の派閥を超えて下町の動物コミュニティが楽しめます。こんな動物達のコミュニティが読者の我々の住む家のすく傍でも存在してることを思い出させてくれる素敵な一冊です。祭の写真が多いのも、いかに作者が浅草を愛しながらお散歩しているかが伝わってきます。(その土地の歴史に思いを馳せながら飼い犬と歩くなんて、散歩の王道だよな!)
野良猫達の表情が本当に素敵ですが、彼らが怯えず寄ってくるような作者に飼われているから、飼い犬も優しく野良猫の傷を舐めてあげたりするような良い子に育ったのではないでしょうか。ただのほんわか写真集ではなく、全ての動物好きが感動できる素敵な一冊です。こんな写真集を見ちゃうと、犬派の僕でも野良猫を見る目が変わっちゃうじゃないか(笑)。
P.S.
本書の野良猫(ヒロちゃん)は今は作者の家に飼われているらしい。仲良しの二匹は良かったね。