はじめに、「北海道ルール」といっても「マルモのおきて」並みの厳しさはないので、目くじらを立てるほどのことはないでしょうね(笑)。ただ、本書の「ルール22」に書いてある「札幌神宮」(p.77)は「北海道神宮」が正しいと思いますので訂正しておきます。タクシーの運転手さんやお巡りさんに「札幌神宮はどこですか?」と訊ねたら、「ああ、北海道神宮ね…」となるでしょうから…。それはそうとして、この本のねらいは「一般的な観光イメージとは異なるリアル北海道を体感してほしい」(はじめに)というもので、「交通編」「買い物編」「食べ物編」「街なか編」「言葉・人間関係編」「生活あれこれ編」の組み立てで、計48本の「ルール」が記されています。そして、それらの精神的な背景には“道産子気質”というものがあることは間違いないでしょうし、そうした部分にも光を当てています。
従って、「ルール」の中身は、生活文化的な特質や“懐深さ”のコメントがほとんどで、地域差はありますが、道産子としてクスッと笑いのこみ上げてくるものが多々あります。たとえば、我が身に即して述べれば、子供の頃、「カツゲン」は「ヤクルト」と並んで、「ガラナ」はコーラ類と同様に全国展開しているもの、と思い込んでいましたし(ルール14)、「すき焼き」の肉は豚、「赤飯」は甘納豆、「節分」は落花生が当たり前(ルール16)、といった感覚でした。また、正月用の「口取り」が“北海道限定”というのも悄然とします(ルール17)。正月といえば、我が家の元日の「雑煮」は白味噌仕立てで、それ以外の日は醤油味といった按配…。高校生の頃まで、どこの家もそういう“習わし”だと思っていました(笑)。ちなみに、父方のルーツは滋賀県で、母方は富山県。私の代になっても「二段構え」ですわ(笑)
あと「ルール10」において、北海道発で「コンビニとスーパーの垣根が、あいまいになりつつあるデフレ時代を先駆けた新業態コンビニ(?)」(p.40)である「セイコマ」(セイコーマート。私の子供らは「セコマ」という)に触れています。別に“ステマ”するつもりは全くありませんけど、まず、利尻島(約5,400人)に3店舗も展開するセコマに、私は感心しています。また、セコマは2011年度のサービス産業生産性協議会による「顧客満足度調査」で、業界全国第1位となっています。その他、北海道にはホームセンターや家具専門店、調剤薬局などでも全国トップの小売業がありますが、何と言ってもセコマは、「北海道ブランド」を活かした食品メーカーとしての側面と、独自の物流ネットワークの構築、といった点にユニークな“強み”があるようで、まさに本書のいう「新業態コンビニ」と呼べます。