本書に関しては素直に絶賛したい。
まだ学生だった頃に購入したのだが、内容の濃さと作者の語り口が非常に印象に残った。とにかく北欧三カ国の戦い方が渋すぎるのである。
と云うより涙が出てくる位、カワイソウなのだ。
2000機以上のソ連空軍をマトモに迎え撃つ事が出来る、フィンランド空軍の主力戦闘機ブリュスターバッファローは44機...。撃墜されたら山を越え国境を越え、人力で丁重に回収し再生する。機体が無理ならエンジンだけでも持って帰る。とか。
戦闘機を買う金が無いのでニシンの干物で物々交換した。とか。
敵の戦闘機も鹵獲したら当然使用し、入手可能な、ソ連、ドイツ、アメリカ、イタリア、フランスの機体を、あの手この手でゲットし戦力としたり...。とか。
戦闘機の設計図を『まる暗記』して持ち帰り、それを元に作った。とか。
とても、戦時中の一国家がやる様な事実とは思えない、数々のエピソードを読むとき、声を出して笑う事、電車の中で数回。
それでもフィンランド空軍は見事ソ連空軍を撃退するのである。
おいおい...凄すぎる。
そんな、最強と言っても良いフィンランドと北欧三空軍の涙と笑いの戦史。それが本書。もし入手可能なら是非一読を。100点。