北極で生まれた白熊のムーシカ、ミーシカそれにマーシカたちの冒険が、本来は生きるための狩の対象であるアザラシの子供や白鳥、また動物たちが一番恐れているエスキモーの少年との友情を通して自然の厳しい現実と、その中でのお互いのいたわりが、感動的に描かれています。白熊は生きるために他の動物を殺して食べなければなりません。しかし、人間のようにむやみに殺したりはしません。北極の厳しい自然の中で、そういった自然の摂理が子供にも分かりやすいかたちで、語られてゆきます。夏に一度だけ開かれる夏祭りに、普段は敵対関係にある北極のすべての動物たちが短い夏の一日だけ集まり、自然の恵みを謳歌するラストのシーンはとても感動的です。