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北条綱成(つなしげ) (PHP文庫)
 
 

北条綱成(つなしげ) (PHP文庫) [文庫]

江宮 隆之
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商品の説明

内容紹介

「地黄八幡」の旗印の下、数々の合戦でその名を轟かした北条綱成。彼の存在なくして、北条氏の関東制覇はありえなかった――。
駿河今川氏の猛将・福島正成の嫡男として誕生した北条綱成は、天文五年に起きた今川家の内紛「花倉の乱」を機に、関東北条氏二代目の氏綱の信頼を受けて北条一門に迎えられる。
綱成は闘将の資質を遺憾なく発揮し、「北条の楔」として関東の要衝を押さえ、甲斐武田、越後上杉など数多の強敵と激戦を繰り広げる。日本三大夜戦の一つとして知られる「河越夜戦」では、八万にもおよぶ上杉憲政・上杉朝定・足利晴氏連合軍を寡勢で迎え撃ち、北条方の大逆転勝利に大きな役割を果たした。
また、晩年には三代目・氏康の名代として外交手腕を発揮。綱成がもう少し長生きをしていたならば、豊臣秀吉による小田原征伐の行方も違っていたのではないか……。
北条軍の先鋒として無類の強さを誇った「地黄八幡の闘将」の生涯を描く力作歴史小説。

内容(「BOOK」データベースより)

「地黄八幡」の旗印の下、河越夜戦をはじめ、数々の合戦でその名を轟かした北条綱成。彼の存在なくして、北条氏の関東制覇はありえなかった―。関東北条氏二代目の氏綱の信頼を受け、北条一門に迎えられた綱成は、関東の地を狙う甲斐武田、越後上杉など数多の強敵と激戦を繰り広げる。常に北条軍の先鋒として無類の強さを誇った「地黄八幡の闘将」の生涯を描く力作長編歴史小説。

登録情報

  • 文庫: 384ページ
  • 出版社: PHP研究所 (2008/8/1)
  • ISBN-10: 4569670776
  • ISBN-13: 978-4569670775
  • 発売日: 2008/8/1
  • 商品の寸法: 15 x 11.2 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 392,589位 (本のベストセラーを見る)
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形式:文庫
戦国時代に関東を席巻した後北条氏の、その武を担う闘将として名高い北条綱成を題材とした作品です。
その武勇に比して残された資料の少ない綱成の、73年にも渡る戦いを描いています。

北条綱成と言えば「地黄八幡」の旗が有名で、戦場でこの旗が翻ったのを見た敵将は戦わずして撤退したとも言われています。
常に北条軍の先鋒を任された綱成の、その存在だけで相手を萎縮させるだけの力量を誇っていたことの証左と言ってよいでしょう。

そんな綱成ですが、意外にも出自からして定かではありません。
今川氏の家臣であった福島正成の子で、花倉の乱で今川義元と敵対した福島一族は討滅され、その際に小田原に落ち延びたというのが通説となっています。
しかし義元に味方した後北条氏を頼ったというのも筋が通りませんし、花倉の乱の発端となった今川氏輝と彦五郎の同日変死に後北条氏が荷担しており、そのこともあり玄広恵探一派であった福島氏の一族を受け入れたとの説もあるようです。

この曖昧な出自の綱成を、これこそが作家の腕の揮いどころと、見事につじつまの合った一生に仕上げています。
ややご都合主義なところもありますし、史実に反する記述もありますが、単なる伝記にとどまらない小説となっているのは作者の筆力の成す技でしょう。
一歩間違えば地味な武将の地味な伝記に終わりかねない題材を、若年期の不遇や壮年期の躍動、そして老年期の落ち着きと、メリハリのある人生に書き上げています。
小田原の役まで綱成が存命だったら、そんな思いを馳せたくなるような、見事な綱成の生き様を見せられたような気がします。
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By えり
形式:文庫|Amazonが確認した購入
北条家が武田信玄や上杉謙信といった類い稀な局所戦の強者と隣接しながらも,100年にわたり関東の広大な領土を維持し,かつ拡大し続けた背景には,人心把握に優れた卓越した政治力があったからである.だが,世は戦国であり,政治力だけでは荒波を乗り切れない.本作品は関東北条氏を力の部分で支えてきた北条綱成を描く.
今川家の重臣,福島(くしま)正成の長男として産まれた綱成が,如何にして北条家の重臣になったかは,未だに議論の余地はある.今川氏親,武田信虎,そして北条氏綱といった面々による戦国時代前半の関東争乱史を上手くまとめることにより,作者の江宮隆之氏はそのことも作品中でしっかりと表現している.
本作品は綱成にこれから興味を抱こうという方にとっては必読書といっても過言ではない.さらには,関東三国志の前半部分を知りたい人にもお薦めである.
星を5つにしなかった理由は,晩年の描き方がやや簡略過ぎた感が否めないからである.晩年は描かないでより短編とするか,もしくは軍事力のみならず政治力までも発揮した綱成の後半生も詳細に描いた長編にしていれば,間違えなく5つ星の作品である
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13 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 金吾庄左ェ門 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
 架空戦国小説では、一様にアッサリ滅亡するへなちょこ大名の扱いを受け、PHP文庫では、佐竹父子や里見某に先を越され、涙を流して眠れぬ夜を過ごした北条家ファンの皆さん。もう泣くのは終わりです。やっと強い北条家を代弁してくれる男・綱成が主役となる日が来たのです。
 氏綱に闘将として見出された(史実とは若干異なる)福島孫九郎こと北条綱成が、弟・綱房(孫四郎)や風魔小太郎と共に、北条家の関東制覇を実現すべく、名将相手に最前線で戦います。話が、三増峠の戦いで実質的に終わるのと、息子・氏繁の活躍があまりないのが残念ですが、十分に北条家の強さを証明してくれます。
 読み終わったら、綱成が『勝ったぞ!』と叫んだように、我々も『北条は強いぞ!』と叫ぼうではありませんか。
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