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北条氏康―信玄・謙信と覇を競った関東の雄 (PHP文庫)
 
 

北条氏康―信玄・謙信と覇を競った関東の雄 (PHP文庫) [文庫]

菊池 道人
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

北条早雲にはじまる後北条氏五代。本書は、その最盛期を築いた第三代・氏康の生涯を描く長編小説である。

物語は氏康の幼少期からはじまる。ある日、小田原城近くの沼地で大筒の試射が行なわれた。幼き氏康はその爆裂音に怯え震えが止まらない。祖父以来、武勇で名を馳せる北条家の後継ぎとして、屈辱とも言える弱虫の烙印を押されるのである。だが、氏康に仕える家臣たちは、この弱虫若君を見放さなかった。厳しくも温かい養育で、一国を治める武将へと導いていくのである。やがて16歳になった氏康は、時の関東管領・上杉朝興軍と武蔵小沢原で対峙。陽動作戦で上杉軍を翻弄し、見事初陣をかざるのであった。以後、祖父早雲の遺志・関東制覇を一心に念じ、今川義元、武田信玄等と互角に渡り合い、ながら、ついに「河越夜戦」で上杉軍を降し、事実上の関東の覇者となるのである。

卓抜なる軍略と民政で関八州を制した名将の、堂々たる生きざまを描く力作。

内容(「BOOK」データベースより)

北条早雲に始まる後北条氏5代。本書は、卓抜なる軍略と民政でその最盛期を築いた第3代・氏康の生涯を描く長編小説である。幼き日、大筒の爆裂音にさえ身を縮めるほどの弱虫であった氏康は、しかし家臣たちの厳しくも温かい養育により、16歳の初陣では立派に勝利をおさめる。以後、東の今川、武田、上杉勢等と互角に渡り合い、ついに念願の関東八州を制覇するのであった。

登録情報

  • 文庫: 398ページ
  • 出版社: PHP研究所 (2002/12)
  • ISBN-10: 4569578586
  • ISBN-13: 978-4569578583
  • 発売日: 2002/12
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 464,979位 (本のベストセラーを見る)
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17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
あの武田信玄・上杉謙信と対等以上にわたりあい、関東の領民に慕われる
戦国時第一の名君でありながら、なぜか採りあげられない北条氏康を描いた貴重な本。
子供時代は大砲の音だけですくみあがる弱虫だったが、家臣に助けられさまざまな経験をつみながら
成長し、20代後半で河越の夜戦で歴史的な勝利をおさめ、以後着々と勝ち戦と善政を重ねていく。

子供の頃の話は完全に作者の創作である。少年時代から氏康を手取り足取り支えていく風魔
小太郎の存在が主人公を食うほどのカッコよさであったりする。全体的には尻切れトンボの感も
あるが、そもそも北条氏康ほどの人物を400ページ弱で語るのが無理な話で、著者は健闘して

いると思うし、氏康公について書いてくれたこと自体、一ファンとして深く感謝したい。

このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By えり
形式:文庫|Amazonが確認した購入
戦国時代,5代100年間にわたって関東を支配した北条氏.その中でも最も華々しく活躍したのは,上杉謙信,武田信玄とともに関東三国志の一翼を担った3代氏康ではないだろうか.
北条氏康の人生は波乱に満ちあふれているだけでなく,実に深みがあると思う.関東管領上杉家を事実上滅亡に追い込む転機となった河越夜戦,戦国最強・軍神と恐れられた上杉謙信率いる10万の軍勢にも負けなかった小田原籠城戦,宿敵里見氏を撃破した国府台の戦いなど,どれもが手に汗握る展開である.だが氏康が闇雲に戦うことはなく,関八州に善政を施すことを志し,無駄な戦はしなかったと言われる.今川氏・武田氏との三国同盟を結んだ善得寺の会盟などは,戦争回避の良い例ではないだろうか.個人的には,我欲に任せ他国の侵略に明け暮れた武田信玄などよりも遥かに魅力的な人物だと思う.
本作品は氏康の全生涯を描いており,北条氏康という人物の概略を知るには良書だと思う.ただ残念なことに,多彩な人生を幅広く取り扱ったためか,それぞれのエピソードが比較的淡々と描かれている.どこか一つに力点を置いて表現してくれたら,より一層氏康の魅力を表現できたかもしれない.
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
今川義元や武田信玄等の名だたる大名が上洛の夢を抱くずっと以前に中央政権に見切りをつけ関東に夢を馳せた北条早雲。その早雲の志を継承し、版図を広げたばかりでなく民を慈しみ父祖以上の善政を行ったと云われるのが本書の主人公・氏康です。

本書は氏康の勇猛さや老獪さを描くというよりは氏康の人間臭さを前面に出した作品に仕上がっており、『河越夜戦』で有名な北条綱成とその弟福島勝広、『国府台合戦』で北条を裏切り里見氏に合力した太田康資等の人物を通して戦国の悲哀や虚しさを綴る文章は胸を打つものがあります。
早雲の足利義視の近侍時代にまで話が及んでいる点も楽しめるだけではなく、より一層の知識欲を掻き立てられることでしょう。

関東の安寧を願い尽力してきた後北条家とその中でも手腕を遺憾なく発揮した氏康。
お勧めの一冊です。
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