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目玉は何といっても、名作の誉れ高いクリスチアナ・ブランドの「ジェミニー・クリケット事件」のアメリカ版でしょう。いままで普通に読めたのは書き直されたイギリス版で、それほど違いはないのですが、そのわずかな違いで受ける印象がまるで違っています。こっちを読んだら、ぜひイギリス版も読んで比べてみてください。どちらも切れ味の鋭い傑作、クリスチアナ・ブランドのスゴミを感じさせてくれるという点では同じですが。
その他にも、本格ミステリと言えないものもありますが、どれも粒ぞろいの短編ばかりです。よくこんなの見つけてきたな、よくこんなの載せれたな(いい意味でですよ)というものが載っています。例えば16歳のミステリ作家に送ったエラリー・クイーンの手紙とか、大学のミステリ愛好会の機関紙に載った作品とか、詩人・西條八十の書いた本格ミステリとか。読んでみたくなりませんか?
翻訳家・田中潤司氏との対談、ミステリ作家・有栖川有栖氏との対談も興味深く読めました。
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