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私は第3部のピョンヤン篇がもっとも面白かった。
やはり著者自身の体験によるからであろうか。北朝鮮当局に警戒され、次第に包囲網が縮まり、拘束の危機を経つつ、国外追放となる過程。「黒い真綿でしめられるような」という表現が印象に残った。
また第1部の大阪篇は戦後の混乱期から60年代の学生運動の姿が伺え、第2部の済州島篇では解放から朝鮮戦争までの南北朝鮮の混乱と暴力の時代をよく描写している。そして第4部のワシントン・東京篇ではそれまでの総括を行い、著者の北朝鮮への分析が光っている。
この書は4部構成であるが、それぞれ別個の独立した篇としても読めるし、全体の大きな物語としても楽しめる。
おすすめです。
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