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計画経済であるはずの北朝鮮には、もう10年以上経済計画がない。もともと計画経済は需要と供給がかみ合わず非効率なものだが、こと北朝鮮では「千里馬運動」のように、建国以来、過度な精神主義から経済計画の大幅な超過達成を強要し続けた結果、計画はいつも破たんし続け、計画すら立たなくなった。そして、90年代の飢餓へとつながる。
豊富なデータを使い、「精神主義の重視」「軍需優先」「中ソからの援助依存」で疲弊する北朝鮮経済を鮮やかに描き出す。そして、90年代以降の経済改革もインフレと所得格差を進めるだけで、全く成功していないという分析もうなずけた。
巻末では経済制裁論議についても軽く触れている。論じるには資料が少ないとは思うが、現在議論が盛んなだけに、もっと多くの紙数を割いてもよかったのではとも思う。
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