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北方領土問題―4でも0でも、2でもなく (中公新書)
 
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北方領土問題―4でも0でも、2でもなく (中公新書) [新書]

岩下 明裕
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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北方領土問題―4でも0でも、2でもなく (中公新書) + 北方領土交渉秘録―失われた五度の機会 (新潮文庫)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

「北方領土問題」は、日本とソ連の戦後処理をめぐる交渉のプロセスのなかで生まれ、一九五六年の日ソ交渉においても、これを解決することができず、平和条約の締結に至らなかった。以来五〇年、事態が進展しないなか、中国とロシアの間で、同じく第二次世界大戦に由来する国境問題に終止符が打たれた。本書は、この係争地を互いに「分け合う」という政治的妥協に至る道筋を検討し、日ロ間への具体的な応用を探るものである。

内容(「BOOK」データベースより)

「北方領土問題」は、日本とソ連の戦後処理をめぐる交渉のプロセスのなかで生まれ、1956年の日ソ交渉においても、これを解決することができず、平和条約の締結に至らなかった。以来五〇年、事態が進展しないなか、中国とロシアの間で、同じく第二次世界大戦に由来する国境問題が解決した。本書は、この係争地を互いに「分け合う」という政治的妥協に至る道筋を検討し、日ロ間への具体的な応用を探るものである。

登録情報

  • 新書: 264ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2005/12)
  • ISBN-10: 4121018257
  • ISBN-13: 978-4121018250
  • 発売日: 2005/12
  • 商品の寸法: 16.8 x 11 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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By 革命人士 トップ500レビュアー
形式:新書
「北方四島」の問題で、結論が4でも0でも、2でもないのであれば、当然それ以外の数字での決着を図るべきということになる。「4」は日本の勝ち、「2」はロシアの勝ち、「0」は現状が続くということ。筆者は原則論の応酬を繰り返す現状を打開するためには、どちら共ある程度満足できるように、互いがハードルを下げ、「2島+α」で妥協点を探るべきだとしている。「+α」には何の法的、歴史的根拠はないが、中ソ紛争でも根拠のない政治的妥協により解決されたという。

この考えから、中ソ国境紛争がどのように解決されたのか、係争地(主に川中島)を分け合った経緯を中心に記し、その結論から北方領土問題をどのように動かすべきかを論じた。さらに、4島を「固有の領土」とする根拠は実は法的、歴史的にあいまいであり、戦後間もない頃は「北方四島」としては扱われなかったこと、根室周辺の市民も四島一括返還よりそれにこだわらない解決を望む人が多いとするアンケート結果を示し、四島一括より早期解決が有益だとする。

やや、中ソ紛争に力点が置かれすぎている観はある(半分以上を割いている)が、四島一括返還以外の考えが国賊扱いされ、歯舞色丹の先行返還でさえ主張できないほど原則論で固まってしまった世論の中、よく出したなと思う。そして、この世論をクールダウンさせる重要な役割を果たしうる本だと思う。北方領土問題を今後話し合う上でも重要文献にもなるだろう。
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12 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
四島返還論再考だと思います。
ロシア政府を不審な目で見るのは極めて容易ですが、「三島引き渡しによる最終決着」を
我々国民が受け入れられるかどうかが最も重要な鍵である、と著者は述べておられます。
私もまったく同意見であり、早期に北方領土問題を解決するには
細心の注意を保ちながらも相手国を信頼し、とくに我が方の凡庸な政治家諸氏が
不逞の輩からのあらゆる妨害工作を跳ねのけることができるほどの強い世論の後押しが
何より重要なことである、という感を新たにしました。
もちろん、妥協による返還が国益にならないとの冷静な意見も当然あるでしょう。
肝心なのはP199で著者が述べられているとおり、『惰性による「思考停止」に陥り、
これまでの四島返還論をまるで念仏のように繰り返すことだけはもうやめよう』この主張は
まさにそのとおりだと思います。
早期の国境策定(もちろん竹島問題も)は、やはり利益の方が大きいと私は考えます。
なにより、硬直化した意見や世論が国益に反することも大いにあるのだ、ということを
この本に教えて頂きました。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 一K
形式:新書
未だ解決を見ない北方領土問題であるが、人々の関心も薄れ、50年未解決であった問題をさらに先送りしよう、との声も聴かれる。

そんな中、中ロ国境問題を長く見てきた研究者たる筆者は、かの問題が完全に解決されたことを見た。そこで、この解決方式が北方領土問題にも適用できると確信し、この係争地を分け合う方式を援用して、「2+α」の形で、どちらも歩み寄る事を強く提言している。

さて、この筆者渾身の提言は、交渉当事者たる政府外務省に届くだろうか。はなはだ心もとないが、それでも世論の後押しが欲しいところだ。この後押しのためにも、本書が広く読まれることを期待したい。

なお、記載の地図(特に中ロ国境)が非常に細かく、老眼にはちと厳しかったことを申し添えておく。
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