大好きな北方謙三の『水滸伝』について、北方謙三自身が語るということであれば読まずにはいられない。元ネタはNHKで放送した番組らしいが、今回の新書化にあたって、かなり加筆されたとのこと。
水滸伝に関しては、全共闘やキューバ革命への著者の熱い思いなど集英社から出ている『替天行道-北方水滸伝読本』と重なる部分が多いが、登場人物の描き方や男女の愛など、水滸伝を書くに当たって著者がどのように考えていたかが、よく分かる。
また、『水滸伝』以外の作品、『楊家将』、その続編の『血涙』、さらには現在執筆中の『楊令伝』などについても、かなり触れられていて、一連の宋を舞台にした北方中国歴史小説の総まとめの感もあり、ファンにとってはとてもうれしい一冊になっている。
『楊令伝』は、買ってはいるんだけど、もったいなくてまだ手を付けていない。そろそろ読み始めようか。