修羅の国編も佳境に入ります。ケンシロウとの出会いで優しい心を取り戻したシャチは、羅将ヒョウとケンシロウが実の兄弟であることを知り、二人が戦わない様に心を配ります。しかしリンが羅将カイオウに囚われたと知ったケンシロウは城に向かいます。
魔神カイオウの圧倒的な魔闘気によって絶体絶命のケンシロウを救うべくシャチも参戦しますが所詮相手にならず、突如加勢に現れた父親の海賊一族によって助け出されるも、カイオウの追撃により更に窮地に!
動けずして魂で戦い続けるケンシロウの闘気により窮地を脱したシャチは、自分の存在意義を確信します。
修羅の国の平和の為、信じる愛の為に心を捨て鬼を喰らう羅刹となったシャチですがケンシロウの圧倒的な存在感の前に心を取り戻し、瀕死のケンシロウを見守りながら自分の思いを呟きます。個人的には長い「北斗の拳」のストーリーで一番印象に残ったセリフがここです。私は不覚にもこのシャチの台詞で涙が止まらなくなってしまい、しばらく前に読み進むことができませんでした。
覚悟を決めたシャチはその後ケンシロウを守るために地面に平伏したり、体を傷つけたりしてやがて壮絶な最期へと向かっていきます。
実は私はここのシャチの台詞のページをコピーして部屋に貼っています。心が弱くなったときに見返しては自分に問いかけています。
(お前の覚悟は続いているか?無為な日々を過ごしていないか?)と。
修羅の国編はファンの間では評価が分かれるところですが、私はこのシャチの存在によって人生の宝物を見つけた気がしています。二十数年経ってもこの思いは色褪せません。こんな思いにさせてくれた武論尊先生・原哲夫先生に感謝の思いでいっぱいです。