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しかし、この「北壁の死闘」は、経験者から見てもクライミングシーンがリアルに描写されているにとどまらず、アイガー北壁の初登攀争いの有名な史実である「トニークルツの悲劇」を物語に折り込み、プロットの意外性もインパクトがある。
通常、翻訳ものは翻訳者によって、その作品の価値を下げこそはしても、高める事は稀であるが、本作品は訳者も素晴らしい。
この「北壁の死闘」が、かつてのクライミングバムである海津氏によって翻訳された事の幸運を感謝したい。
この作品がクライミング経験者以外の人々にも満足感を与える事に何の疑いもない。
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