1984年に民衆社から出た単行本の文庫化。
世界を代表するロック・クライマーであった著者。本書は子ども・保護者向けに書かれたもので、教育とはどうあるべきか、著者の考えがはっきりと述べられている。
前半は小学校、中学校、定時制高校時代の記憶。勉強が出来ず、協調性もなく、先生やクラスメイトたちから爪弾きにされる日々が描かれている。そして登山への目覚め。孤独な登山家の強さの原点が見える。とても重いけれど。
後半は著者の主宰したジュニア・アルピニスト・スクールについて。小さな子どもたちに山登りを体験させる企画で、読んでいるだけでも厳しさが伝わってくる。
暗さ、辛さ、厳しさに基づく教育論には迫力がある。