中国でトップクラスの北京大学に
語学留学(プラスアルファ)していた著者が
その体験と、現代中国の矛盾を描いたエッセイ。
著者は、商社勤めで中国人に苦労した経験を持つ社会人。
(その経験は「中国てなもんや商社」としてまとめられています)
そんな著者が、中国で有数の大学生の学生に交わり感じたこと、
暮らしていく中で初めて知る中国の姿を描いています。
この著者の、中国への愛情、苛立ち、
日本人である誇りと恥じる気持ち、歴史に関する知識、
理性的でフラットでユーモアのある態度、
いろいろな立ち位置が、すごくよく作用した本だと思いました。
正直、中国での反日の記述はすさまじく、ぞっとします。
賄賂や、共産党の情報操作も、考えの及ぶ範囲を超えていました。
しかしそこには本当の気持ちを言うと処罰対象になったり、
賄賂はもらうものだという給料体制だったりする
中国の現実生活があることも、さらり指摘されています。
常識が異なる異国だということをまざまざと感じる本でした。
現代中国を知るために、おすすめの本です。
文庫版に際して、一部加筆されています。