レトロな美しい表紙に惹かれて衝動買いは禁物。かなり分厚い本。この本で、
根気よく学ぶ覚悟ができてから買っても遅くはない。
これは、相原先生が講師だった、2003年度NHKテレビ中国語会話の連続ドラマ
『北京尋夢』を、教科書(CD付)に作り直したもの。(ドラマのDVDは既に発売)
同じく、同先生が講師だった2001年〜2002年度のドラマ『心跳上海』も
『ときめきの上海』(CD付)として発売しているので、お店で実物を手にとって、
こちらと良く見比べた方が良い。(『…上海』の方が少しやさしめ。別売DVDあり)
一年間続いた番組の連続ドラマだから、どちらも話が長い。長いだけに面白い
のだが、途中で飽きて止めてしまうなら、薄い教材の方が良いかも。
『北京ドリーム』のレベルは、
入門者向けの薄い教科書一冊終えたぐらいの人が対象。中の上レベルの人も、
本文で基礎を固め、コラムなどで上級者の知識を得る、と考えればこの本の
守備範囲は広い。
様々な教材にあれこれ手をつけたい人より、一冊決めて、集中したい人向け。
これ一冊で、上級の入り口まで行ける。(学校に通わず本当に独学なら、
同先生の『Whyに答える…中国語文法』が必要かも。これも分厚い)
ドラマの内容は、
『北京…』、『…上海』どちらも、学校で中国語を学んだと思われる若い女性の
卒業後を綴ったもので、『北京…』は就職組、『…上海』は留学組だ。
両方とも、語学ドラマにしては、妙にリアルなセリフがあるのは、作者が女子大
の先生だから、いつも学生や卒業生達に聞かされている夢や目標、愚痴などを
参考にしたのだろう。
例えば、就職組、同級生がみんな結婚していると知った時のセリフ。卒業後
何となく留学した留学組は、新たな目標探しでの葛藤。多くの場面で、女の子の
気持ちが垣間見られる。
今、大学で中国語を学んでいる女子大生は、これらのドラマの主人公は数年後の
自分だと思って、女子大生でない人は、女の子ってこんな事考えてるのかと思って、
学んではどうだろうか。
卒業後に留学した場合のドラマ『…上海』、就職した場合のドラマ『北京…』、
どちらにするかはお好みで。どちらも主人公の女の子の、リアルなセリフが
記憶に残る。
このような、中国語を学んだ女子大生の人生シリーズ(私が勝手に命名)は、
今後も著者のライフワークとして続けて欲しい。
そのうち、女子大生だった教え子達も年を取り、「結婚・出産編」、
「嫁姑バトル編」、「家事・育児・仕事の両立編」、「離婚・再婚編」、
「両親介護編」など、彼女達の人生を題材にした中国語教材?
作ってくれないかなあ。
最後は、自分の希望でした。