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北京―皇都の歴史と空間 (中公新書)
 
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北京―皇都の歴史と空間 (中公新書) [新書]

倉沢 進 , 李 国慶
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

北京は世界に比類のない都市である。強大な皇帝の意志と権力が、中国の伝統的な環境理念である風水と結びつき、この都市をつくりあげた。本書では、建都から現代に至る北京の歴史を概観するとともに、その都市構造を読み解き、中国社会の理解を試みる。胡同に育まれた都市文化は、めざましい経済発展と市街の改造により、変貌の只中にある。首都として七〇〇年もの歴史をもつ北京の、変化と行方を追う。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

倉沢 進
1934年、東京都生まれ。東京大学大学院社会科学研究科社会学専攻博士課程単位修了。東京学芸大学助教授、東京都立大学教授などを経て、東京都立大学名誉教授、放送大学客員教授。専攻は都市社会学

李 国慶
1963年、中国・北京生まれ。北京外国語大学日本語学部卒業。北京日本学研究センター修士課程修了。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学、1996)。現在、中国社会科学院都市発展・環境センター教授。専攻は都市・農村社会学、社会階層論、コミュニティガバナンス、日本社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 265ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2007/08)
  • ISBN-10: 4121019083
  • ISBN-13: 978-4121019080
  • 発売日: 2007/08
  • 商品の寸法: 18.6 x 11 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 上海などに比べるとありそうであまりない、北京を題材にした都市論。本書は一種の社会主義論という性格も持っていて、中国社会主義を特徴づける独特の存在「単位社会」はもともと日本の炭鉱町や企業城下町と同根のものであるが、日本との違いは戦時動員体制の強い影響下でそのスタイルの完成をみた点だ、という指摘などは興味深い。
 本書でも紹介されているように、1949年に中華人民共和国が成立した当時、首都北京の都市開発をめぐって、旧城内を開発して政官庁や宿舎を建設するという案(すなわち実際に採用された方式)と、梁思成と陳占祥により提案された、旧市街地の西側に新都心を建設し、旧城の街並みは歴史的遺産としてそのまま保存する、という案の間で激しい論争があった。本書では、二つの都市計画案の対立は結局のところソ連型の社会主義的都市観とと英・米型の都市観の対立であり、それぞれに一長一短ある、というような「中立的」なまとめ方をしている。
 それに対し、例えばピュリツァー賞を受賞したイアン・ジョンソンの『ワイルドグラス』では、近年の行政主体による都市再開発=住民の強制立ち退きラッシュに疑問を投げかける視点から、50年以上前の段階で長期的視野に立った旧城の歴史景観保護を主張した梁思成の先見性が高く評価されている。
 これからオリンピックにかけて「北京論」もいっそう盛んになるだろうが、その中でこの梁思成のまぼろしの都市計画案は、この類まれな「政治都市」に対する論者のスタンスを示す一種のリトマス紙の役割を果たしていくのかもしれない。そんなことを本書を読みながらふと思った。
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形式:新書
 中国の都市を、経済的視点からではなく、社会の視点からみるという、ユニークかつ奥の深い本です。中国経済に関する論述は花盛りですが、元々中国は壮大な歴史国家であり、表層的な捉え方をすると本質を見誤りがちです。中国の都市空間を歴史的にみるというこの本の試みは非常に面白いし、日本人と中国人の大学教授の共著により、内容の深み・広がりも感じました。

 北京の行政の中心部をどこに作るか、を中国の建築家とソ連の専門家が論争する場面、またその影に毛沢東がいた、という話など、エピソード的な話も興味深いものでした。

 私には大変勉強になりましたし、お薦めできる本だと思いました。

 
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
遼の南京、金の中都、元の大都以来の皇城の歴史を回顧した後で、毛沢東期から'とう小平期の北京の都市計画・住宅・社会・行政に現れた巨大な変化を手際よく整理しています。個人的には「四合院から大雑院の変化」というのが(知らなかっただけに)興味深かったです。いわゆる「城中村」などをとりあげたコラムなども効果的だと思います。北京に留学される方ならば必読でしょう。観光で滞在するだけであっても、一読しておけば、目に入ってくるものの興味深さが違ってくること請け合いです。
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